(10日、第107回全国高校野球選手権宮城大会1回戦 角田7―4泉館山) 角田の双子の3年生が躍動し、チームを勝利に導…
(10日、第107回全国高校野球選手権宮城大会1回戦 角田7―4泉館山)
角田の双子の3年生が躍動し、チームを勝利に導いた。
3点を追いかける六回、亀谷栄太選手(3年)が安打で出塁。その後、2死二塁となり、打席に入ったのは双子の弟・洸太選手(3年)だった。
「絶対打てよ」。栄太選手の顔からそんな言葉を読み取った。狙っていた内角の直球を右中間へ運び、栄太選手を生還させた。「よっしゃー」。栄太選手は本塁で喜びを爆発させた。
七回からは洸太選手がマウンドに上がり、1点を失うものの、八回には栄太選手がキャッチャーに。洸太選手は「リードを信じて投げるだけ」と、八、九回を無失点で切り抜けた。
3点差で迎えた九回には洸太選手が初球安打で反撃の口火を切り、一挙6点を奪うと、そのまま角田が逆転勝ちした。
「栄太は気持ちを全面に出して、洸太は冷静。全然違うタイプ」。父の信二さん(52)は言う。
お互いについて、栄太選手は「良いライバル。バッティングでは絶対に負けたくない」。主将を務める洸太選手は「チームのまとめ方がわからない時に支えてくれるかけがえのない存在」と話す。
2人で臨む最後の夏。「悔いの残らないようにやっていきたい」と口をそろえた。(岸めぐみ)