(10日、第107回全国高校野球選手権千葉大会1回戦 成田北12―2大原・茂原樟陽) 三回裏、同点の三塁打を放つ活躍を見…

(10日、第107回全国高校野球選手権千葉大会1回戦 成田北12―2大原・茂原樟陽)

 三回裏、同点の三塁打を放つ活躍を見せた大原・茂原樟陽の主将、十枝翔太(3年)は、9点差で迎えた六回裏、マウンドに立った。「点差は離れているが、1点を守りたい」。その一心だった。

 昨年秋、3試合登板した後に右ひじを故障。復帰予定だった春の大会目前の2月末、交通事故で肩にけがを負った。約10カ月、投げられない期間が続き、6月、ようやくブルペンに入り始めた。

 「けがを言い訳にはしたくない」。だがストライクが入らず、結果はコールド負け。悔し涙を流しながらも「部員が自分1人の時期もあったが、ずっと野球ができて楽しかった」と3年間を振り返った。=長生(武田百花)