◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 初日 (10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 初日 (10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)
今季女子メジャー第4戦「アムンディ エビアン選手権」が10日(木)に開幕した。1994年に欧州女子ツアーのメジャー大会として始まり、2000年から米女子ツアーとの共催競技になってグレードアップ。13年には米メジャー昇格を果たした。これまで日本人選手が数多くプレーしてきたエビアンでの華々しい足跡を振り返る。
2024年、古江彩佳が日本女子4人目となるメジャー初制覇を遂げた。予選ラウンド2日間ともボギーなしの「65」を並べて通算12アンダー単独首位で大会をターン。3日目の「70」で1打差2位に後退して迎えた最終日に底力を見せた。
首位と2打差でサンデーバックナインへ。グリーンを外した12番でボギーが先行しても、10mのロングパットを流し込んだ14番(パー3)から快進撃が始まった。15番で12mをねじ込み、ピンに絡めた16番(パー3)も獲って3連続バーディ。同組のステファニー・キリアコウ(オーストラリア)が17番でボギーを喫し、首位に並んだ最終18番(パー5)で勝負を決めた。
池越えのグリーンを狙うセカンドは180yd近く残っていた。キャディのマイク・スコット氏が標高の高さを加味して勧めた7Iではなく、セミラフから飛距離が落ちる可能性を考慮して6Iを選択。ギリギリのキャリーでグリーンに届いたボールは、狙い通りに傾斜を伝ってピンそば3mについた。キリアコウもバーディチャンスにつけていた中、フックしてスライスするスネークラインのイーグルパットを沈める劇的なフィニッシュとなった。
2013年に日本ジュニアゴルフ協会の海外派遣競技として「エビアン選手権ジュニアカップ」に出場して結ばれた同地との縁。コロナ禍でスポット参戦した2021年大会で4位に入ったことが米ツアー挑戦を決意するきっかけとなった。「パリ五輪」の日本代表切符を逃して最初のメジャーで最高の結果を残し、「あり得ないくらい本当にうれしい」とうれし涙を流した。