(10日、第107回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 山門5-15九産大九州=五回コールド) 攻撃を三者凡退で終えた後…
(10日、第107回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 山門5-15九産大九州=五回コールド)
攻撃を三者凡退で終えた後の一回裏の守り。山門の主将、橋本隼選手(3年)は「自分がしっかり守る」と意気込み、一塁の守備についた。先頭打者のゴロが目の前に。突っ込んでいったが、捕球に失敗。出塁を許し、先制点を奪われることにつながった。「自分のミスで、チームのペースをくずしてしまった」。
元々は捕手。肩の痛みで約1カ月前に一塁手にコンバートされた。「よりによって、こんな直前に」。それでも主将として、「置かれた場所で咲く姿を見せてチームを引っ張る」と必死に練習して大会に臨んだ。
昨夏に主将になってから重責に苦しんできた。チームをまとめきれず、部員に声を荒らげ、反省した日も。それでも練習前10~15分ほど、グラウンドでみんなでヨガのポーズを取ったり、あいさつを徹底したりして徐々にチームの結束が強まるのを感じていた。
チームは三回に荒巻亮太選手(3年)のランニング3点本塁打で1点差に迫る粘りを見せたが、五回コールド負け。自分の初回のミスに仲間たちは「大丈夫、切り替えて」などと明るく声をかけてくれた。「だから本当に悔しい。でも、主将としてこのチームを引っ張った思い出は忘れない」。試合後は涙が止まらなかった。
堤将太郎監督は橋本選手について「いつも自分よりもチームのことを考えて行動してくれた。感謝している」とねぎらった。(山本達洋)