<2025年全国高等学校野球選手権神奈川大会:日大藤沢10-0平塚工科>◇10日◇1回戦◇藤沢八部球場 日大藤沢の超高校…

<2025年全国高等学校野球選手権神奈川大会:日大藤沢10-0平塚工科>◇10日◇1回戦◇藤沢八部球場

 日大藤沢の超高校級遊撃手・半田 南十内野手(3年)が平塚工科との初戦を迎えた。3番ショートでスタメン出場し、3打数2安打1打点の活躍だった。

 第1打席は四球、第2打席は投手と遊撃手の間に落ちるヒットで二塁へ。第3打席もセンターの頭を超える三塁打を放った。しかしこの2安打は相手の守備が良ければアウトになっている当たり。半田自身、「今日の打撃はよくないです」と渋い表情だった。高校通算24本塁打を誇る打力は最大限に発揮できなかった。

 昨夏、東海大相模との準々決勝で、大型左腕・藤田 琉生投手(日本ハム)からヒットを記録した。以前と比べると体の使い方が格段に良くなり、レベルスイングを心がける中でも、縦のスイング軌道でボールを捉えるようになり、フライの滞空時間が増えた。半田は「今日はヘッドが出ないスイングになってしまった」と反省したが、だいぶ実戦的かつ長打が打てるスイングになっていたのは成長点ではないか。

 持ち味の守備ではセンターへ抜けそうな打球をシングルキャッチし、鮮やかなダイレクトスローを披露。シートノックでもハンドリングの柔らかさ、強肩も見せつけ、視察したNPB球団スカウトにアピールした。高卒プロ志望を表明した半田の目標は高卒プロ支配下指名だ。

「なんとしても高卒プロにいきたいと思って、練習をしてきました。

 夏前の練習試合からずっとスカウトの方々に見ていただきました。この夏は自分の結果を気にして空回りするのではなく、チームのために何ができるか考えていきたい。高卒プロで、支配下指名は高い目標ですが、チームの勝利といっしょに叶えていきたい」

 まだ硬さは見られたが、技術、肉体的なパワーは着実に進化が見られる。

「今日はスイングが駄目でしたので、すぐにグラウンドに戻って練習します。2回戦の13日まで修正します」

上昇意欲が見られる半田は2回戦の上矢部戦で本領発揮となるのか。