<2025年全国高校野球選手権鹿児島大会:川内2-1枕崎(延長10回)>◇9日◇1回戦◇鴨池市民球場 川内は北薩地区、枕…
<2025年全国高校野球選手権鹿児島大会:川内2-1枕崎(延長10回)>◇9日◇1回戦◇鴨池市民球場
川内は北薩地区、枕崎は南薩地区、いずれも県大会優勝経験のある県立校の雄である。実力、実績のある両校の対戦らしく、1点を争う緊迫した好ゲームとなった。
川内の先発は背番号3の2年生左腕・堀之内悠樹。初回こそボールが先行し、ピンチも招いたが、2回以降はテンポ良く打たせてとる投球が冴える。初回は23球を擁したが、2回以降は9回まで10―14球の球数で抑えるリズムで枕崎打線をわずか2安打に抑えた。
一方、枕崎の先発は右腕エースの今村渉生(3年)。こちらも序盤は連打を浴びるなど苦しんだが、尻上がりに調子を上げていく。7回一死からは左腕・岩榮健太郎(3年)がリリーフし、川内打線に付け入るスキを与えない。
9回まで両者無得点のまま今大会初のタイブレークによる延長にもつれた。
10回表、枕崎は送りバントで二三塁とし、代打・東海世(3年)の犠飛で待望の先制点を挙げる。
その裏、川内は送りバント失敗で一死、代打・西薗稟公(3年)は左飛で二死と瀬戸際まで追い詰められる。この後連続四球で押し出しで1点を返し、打席は3番・堀之内。1ストライクから2球目を中前に弾き返して、勝負が決した。
試合時間2時間41分。124球を投げ抜いた堀之内の投打に渡る活躍で、川内が劇的な逆転サヨナラ勝ちだった。