<2025年全国高等学校野球選手権神奈川大会:慶応9-0厚木西>◇10日◇1回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場 初戦をコ…

<2025年全国高等学校野球選手権神奈川大会:慶応9-0厚木西>◇10日◇1回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷球場

 初戦をコールド勝ちで決めた慶応。6番・ライトでスタメン出場した湯本 琢心選手(1年)は、5回に適時三塁打を放って勝利に貢献した。

 春日部ボーイズ時代に全国制覇を経験した湯本は、「プロ野球選手になれて、人としても成長できる場所だと思った」と慶応進学を決意。夏デビューとなったこの試合では、3打席目センターの頭上を越える適時三塁打を放った。「高めに浮いた球を打つことを意識していた」と真っ直ぐを捉えて、期待に応える活躍を見せた。

 早くも背番号9をつけるホープに、森林 貴彦監督も「もっと打つと思う。まだまだこんなもんじゃない」と期待を込める。外野手として出場しているが、投手としても139キロを投げる。二刀流としての活躍も期待され、「打者としたはミート力があり、追い込んでからも粘ることができる。また投手としても本格派でいい投手になることを予感させる。1年生として十分投手陣の一角になっている」とその潜在能力に太鼓判を押している。

 高卒でのプロ入りは「こだわっているわけではないですが、高校3年時までにプロにいける実力をつけたい」と冷静だ。まずは2年ぶりとなる神奈川での頂点奪取に燃え、「打者としてはもっと打ち、投手では絶対的エースになりたい」と成長を誓った。