◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 事前(9日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇…

スコットランドが暖かいのは珍しい?

◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 事前(9日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7282yd(パー70)

気温30度超えの前週「ジョンディアクラシック」までとは言わないが、ゴルフをするなら暖かいほうが断然良い。スコットランドとしては異例の20度を超える気候に、久常涼は「良い天気で、ラッキーです」と笑う。

スコットランドオープンといえば「凍える寒さ」のイメージがあったが、ことしは違う。ヨーロッパ各地を見舞った熱波の影響で、この日も半袖で練習する選手の姿がチラホラ。「珍しいと思いますよ。でも、暖かい方が全然良い」と気持ち良い気候のなかで、月曜から3日間9ホールずつを回って調整した。

硬い地面と強い風、ポットバンカーとリンクス特有の難しさがある本コースは、昨年に続いて2度目の挑戦。「僕はまだ難しく感じるけど、去年得た経験もあるので、その分プレーはしやすいかなと思います」と話す。昨年の優勝スコアは通算18アンダーと、風次第ではロースコアが狙えるコース。「置いて行かれないように頑張りたい」と意気込んだ。

頭が動かないように意識

今季はここまで4度のトップ10入りと順調に成績を残してきたが、最近は週末に伸ばしきれないのが課題のひとつ。「パターが少しずつズレてくるのを、ちょっとずつ修正できれば」とラウンド後はパッティングを入念にチェックした。

今週上位3名に入れば、次週「全英オープン」」(17日開幕/北アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC)の出場資格が付与される。まだ出場権を持たない久常にとっては最後のチャンスだ。「もちろん出られるように頑張りたい。ダメならアメリカに戻るだけなので、気楽に頑張ります」。2年連続での全英切符を視野に入れ、最終調整を行った。(スコットランド・ノースバーウィック/谷口愛純)