(9日、第107回全国高校野球選手権岩手大会1回戦、盛岡四8―4花北青雲) 「絶対、同点にする」 2点を追う三回表、1死…
(9日、第107回全国高校野球選手権岩手大会1回戦、盛岡四8―4花北青雲)
「絶対、同点にする」
2点を追う三回表、1死一、二塁。花北青雲の高橋惇紀選手(2年)は狙っていた直球に思い切りスイングをかけると、打球は右中間を破り2点適時三塁打。同点に追いつき、塁上で喜びを爆発させた。
叱るときは叱ってくれ、活躍すると褒めてくれる先輩たちが大好きだ。捕手としては五回裏、2死一塁で登板した猫塚愛智選手(3年)を強気にリードした。
代わりばなの四球と安打で2死満塁。さらにフルカウントとなり、高橋選手は直球を要求した。
「いつも気丈な猫塚先輩が少し、弱気になっている気がした。先輩の真っすぐの力を信じて要求しました」。空振り三振に打ち取った。
高橋選手は「また、基礎からやり直し、僕らの代でもっと勝ち進みたいと思います」と誓った。(長野剛)