第107回全国高校野球選手権埼玉大会が9日、始まった。県営大宮球場での開会式では全139チーム(153校)の2601人…

 第107回全国高校野球選手権埼玉大会が9日、始まった。県営大宮球場での開会式では全139チーム(153校)の2601人の選手が行進。開幕試合は本庄が浦和東に6―1で勝った。12日間、138試合が予定され、決勝は27日午前10時から県営大宮球場で予定されている。(恒川隼)

 午前11時から始まった開会式では、埼玉栄の吹奏楽部の演奏の中、選手らが昨夏の優勝校・花咲徳栄を先頭に行進して入場。埼玉県高野連の斎藤明博会長は「固定観念にとらわれず、アドバイスの意味を問い続けることで大きな成長を目指して」と激励した。大野元裕埼玉県知事も「長嶋茂雄が(高校時代公式戦で)唯一、本塁打を放ったこの球場で全力のプレーを」と熱戦に期待をかけた。

 また、式の前には長年の高校野球への貢献をたたえて杉戸農の吉原亨さん(65)に育成功労賞が贈られた。

 選手宣誓を務めた坂戸西の金子陽樹主将(3年)は、「緊張しました」と笑顔で大役を振り返った。

 宣誓の言葉は、マネジャーで記録員としてベンチ入りする松尾萌花さんと2人で考えた。感謝を一番伝えたかったといい、これまで支え続けてくれた家族や指導者、ともに戦う仲間たちへの思いを盛り込み、「感謝を胸に、克己の精神で最後まで戦い抜くことを誓います」と締めくくった。

 6月の組み合わせ抽選会で選手宣誓が決まった瞬間は「まさか自分が……」と驚いたという。テスト勉強の合間に毎日練習し、万一言葉を忘れてしまっても慌てないよう、小さな紙に手書きした「カンペ」をユニホームのパンツの左ポケットにしのばせて臨んだ。自己採点は「堂々とやれたと思いますが、かんでしまったので95点です」とはにかんだ。(抜井規泰)