マシンの調整に苦しみ結果を残せない角田に厳しい声が飛んでいる(C)Getty Images レッドブルの角田裕毅は今季第…

マシンの調整に苦しみ結果を残せない角田に厳しい声が飛んでいる(C)Getty Images
レッドブルの角田裕毅は今季第12戦となったイギリスGPでもノーポイントに終わった。レース中に豪雨に見舞われるなど波乱の展開の中で、角田は思うようにペースを上げられず、完走したマシンの中で最下位となる15位でレースを終えている。
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11番グリッドからのスタートだったものの、角田は中盤以降下位に沈み、インターミディエットとミディアム、それぞれのタイヤの摩耗にも苦しんだ。さらに他車との接触によるタイムペナルティを受けており、自身のミスから状況を悪くするなど、今回も歯車の噛み合わないグランプリとなってしまった。
今なおマシンバランスに悩まされている角田、そしてレッドブルにとっては、ベルギーGPまでの約3週間、そして来月のサマーブレイクと、これらの期間でどれだけ問題点を改善できるかが重要なポイントとなるはずだ。
角田は5月のエメリアロマーニャGPを最後にポイント獲得できておらず、ここ2レースは最下位と、トップチームのドライバーとして相応しくない結果が続く。そしてその内容は、海外のマスコミにも扱われており、英メディア『F1 OVERSTEER』からも厳しい声が上がっている。
7月7日配信のトピックでは、「ユウキ・ツノダのレッドブル昇格は悪夢以外の何物でもなく、今シーズン2勝を挙げているマシンに乗りながら、彼は5戦連続でポイントを獲得できていない」と指摘。さらに、チームメイトのマックス・フェルスタッペンもマシンに手を焼きながらランキングでは3位であるとして、「相変わらず信じられないようなパフォーマンス」と称える一方、「ツノダはその対極の位置にいるように見える。ここ2戦連続で最下位フィニッシュとなっており、これはレッドブルの20年の歴史で初めての出来事だ」と説いている。
また同メディアは、3月末にチーム加入となった角田に対し、「今回の昇格は準備不足のまま進められた感が強く、テストも少なく、マシン開発に関して発言権すらほぼなかった。彼の名誉にとっても、公平とは言いがたい状況だった」と主張。現在の不振がやむを得ない状況であると擁護しながらも、「もしかしたら、サマーブレイク中に何かが噛み合い、シーズンとキャリアを立て直せるかもしれない。だが、今のところは非常に厳しい見通しである」と綴っている。
角田にとって、ここから夏のレースは大きな転機となるのか、それともさらに追い込まれることになるのか。いずれにせよ、批判をはねのけるには自身の走りで結果を残していくしかない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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