第107回全国高校野球選手権新潟大会(朝日新聞社、新潟県高野連主催)が9日、ハードオフ・エコスタジアム新潟(新潟市中央…
第107回全国高校野球選手権新潟大会(朝日新聞社、新潟県高野連主催)が9日、ハードオフ・エコスタジアム新潟(新潟市中央区)で開幕した。同球場で開会式と1回戦1試合が行われ、76校65チームによる熱戦が始まった。準決勝は24日、決勝は26日に同球場である。優勝校は8月5日から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれる全国選手権大会に出場する。
開会式は午前10時から始まった。日本文理高校吹奏楽部の演奏に合わせ、各チームの選手たちが「いっちにい、いっちにい」とかけ声とともに元気よく行進し、グラウンドに整列。主催者を代表し、県高野連の岩崎啓会長が「選手のみなさんが全力でプレーする姿は、次の世代を担う子どもたちに夢や希望を与えてくれるでしょう」とあいさつし、エールを送った。
開会式に続いて行われた試合では、加茂暁星が三回に神田大誠の二塁打など長短打5本などで得点を重ねて勝利した。新潟青陵は八回に連打が出て三塁まで走者を進めたが、あと1本が出なかった。
10日は新発田市五十公野公園野球場など4球場で2回戦8試合が行われる。(井上潜)
■選手宣誓「懸命に取り組む大切さ、野球で証明」
スタンドを埋めた高校野球ファンや家族、学校関係者の視線を一身に浴び、新発田南の菊池大和主将(3年)が、選手宣誓の「大役」を果たした。
菊池主将は宣誓で「いま、野球人口は減少し、大好きな野球は、大きな転機を迎えています」と抽選会でくじを引き当てた岡本智之監督の要望に応え、野球界が抱える危機感を表したうえで「野球の素晴らしさを伝える」「何かに懸命に取り組む大切さを野球を通して証明する」と、高校球児の役割と決意を強調。「次の世代へ野球という素晴らしいスポーツをつなぐため、高校生らしい全力プレーで戦い抜くことを誓います」と締めくくった。
宣誓後の取材に、昨夜はよく眠れなかったが「朝起きて大丈夫だと思った」と述べ、自信をもって臨んだことを明かした。冒頭に数秒の間を置いたのは「気持ちを整理するため」だったという。
「緊張した」と振り返りつつ「100点満点です」とほっとした表情を見せた。「いいスタートが切れたので、悔いの残らないよう、楽しみながら頑張りたい」と、気を引き締めた。(エリアリポーター・久保田正)
■始球式は唯一の3年生女子部員
大会の始球式は、新潟向陽の笹川美羽さんが務めた。県高野連加盟校で唯一の3年生女子部員。チームメートが見守る中、大きく腕を振って、1球を投じた。
休日には女子軟式野球チームに参加し、ショートを守る。小学2年のころ、野球をしていた兄が楽しそうで、始めた。
終了後の取材に「少し外れたので80点」と振り返り、「緊張したけれど、自分なりにいい球が投げられて良かった」と笑顔で答えた。今後もクラブチームで野球を続けるという。(佐藤久恵)