(9日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦、森村学園12―5東) 森村学園が26年ぶりに夏の1勝をつかんだ。先…
(9日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦、森村学園12―5東)
森村学園が26年ぶりに夏の1勝をつかんだ。先頭打者として打線を引っ張ったのが、2年生ながら主将を務める今井唯翔だ。
初回は四球を選んで先制の3得点につなげた。6点リードで迎えた八回裏の1死一、二塁の場面では、狙い通りの直球を振り抜き、試合を決める適時打を放った。
コールド勝ちを決めると、二塁上で審判に「もう塁から離れていいですか?」。その後、チームメートらに満面の笑みで駆け寄った。
昨年7月、部内で行われた選挙によって主将を任された。練習試合での実績などから票が集まったという。
新チームでは、守備の練習に時間をかけ、基本を徹底した。最初は上級生に指示を出すことに気をつかっていたが、「勝つために心を鬼にした」。
その努力が実った念願の夏の1勝。今井は「目標だったので、本当にうれしい」。弓田信監督は「勝つ難しさをこれほど感じたことはないし、勝った喜びもひとしおです」と語った。(中嶋周平)