移籍の噂が絶えない久保だが、満額の違約金を払うクラブは出てくるのか(C)Getty Images 今夏での移籍も噂されて…

移籍の噂が絶えない久保だが、満額の違約金を払うクラブは出てくるのか(C)Getty Images

 今夏での移籍も噂されているレアル・ソシエダの久保建英に対し、欧州の古豪クラブが関心を寄せているようだ。

 移籍情報を発信するスペインメディア『FICHAJES』は現地時間7月8日(日本時間9日)、プレミアリーグのエバートンが久保を補強候補にリストアップしていると報じた。同メディアによると、今季13位に終わったエバートンが来季に向け、サイドアタッカーの補強に着手しており、久保が候補の1人に挙がっているという。

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 さらに、「イングランドのこのクラブは、レアル・ソシエダに所属する日本代表ウイングを獲得するため、約3000万ユーロ(約51億円)にのぼるオファーを提示する準備を進めている」として、獲得に擁する具体的な金額も記しながら、「他にも複数の候補がいるものの、レアル・マドリード出身のクボはトフィーズ(エバートンの愛称)の優先ターゲットとしてリスト上位に位置づけられている」などと説いている。

 久保はレアル・ソシエダでの3シーズン目を終え契約を残しているものの、今オフでの他クラブへの移籍も有力視されている。昨季はリーグ戦36試合に出場し、攻撃陣を牽引する存在として注目を集め、シーズン途中よりビッグクラブからの関心も伝えられていた。

 また、『FICHAJES』ではエバートンのチーム事情にも言及。今オフ、ジャック・ハリソン、イェスパー・リンドストロムと両MFが退団するにあたり、ビジャレアルから獲得が決定的と報じられているFWのティエルノ・バリーに続き、攻撃陣の補強が急務であると主張。「クボはそのプロファイルにぴったり合致する。ダイナミックでテクニカル、そして高レベルなリーグでの経験もある選手だ」と日本人アタッカーが適任であると評している。

 一方、レアル・ソシエダ側の対応として同メディアは、「設定された移籍金を満たす場合を除き、クボを放出する意図はない」と説明。だがその上で、「ただし、完全に『非売品』として扱っているわけではなく、納得できるオファーが届けば売却も視野に入れる姿勢だ」と指摘する。

 掲示額次第では久保の“売却”もあり得ると説く同メディアは、「タケフサ・クボがエバートンの次なる大型補強となる可能性が高い」などと予想し、トピックを結んでいる。

 先月24歳を迎え、さらなる成長が期待される久保。果たして来季、そのプレーをプレミアリーグのピッチで見ることになるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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