7月9日(水)に川崎競馬場で行われるスパーキングレディーカップ(3歳上牝・JpnIII・ダ1600m)。上半期のダー…
7月9日(水)に川崎競馬場で行われるスパーキングレディーカップ(3歳上牝・JpnIII・ダ1600m)。上半期のダート女王決定戦であるエンプレス杯を終えたが、今度はJBCレディスCに向けた戦線がスタートする。
レースの副題には、「ホクトベガメモリアル」の文字がある。同馬は95年のエンプレス杯を3.6秒差で圧勝するなど、川崎で4戦4勝の成績を残し、交流重賞の黎明期を支えた。そんな歴史的名牝の背中を追い、今年は10頭が出走する。夏のダートマイル女王決定戦を制し、秋へとはずみを付けるのはどの馬か。発走予定日時は9日(水)の20時10分。主な出走馬は以下の通り。
■テンカジョウ(牝4、栗東・岡田稲男厩舎)
これまで9戦6勝、3着3回と抜群の安定感を見せている。昨秋のマリーンCはハイペースで前つぶれの展開にも乗じて初タイトルをつかんだ。今年は自力がさらに強化された印象で、兵庫女王盃は外からねじ伏せるように差し切り勝ち。前走のエンプレス杯では、8戦無敗のオーサムリザルトに初めて土を付けた。マイルへの距離短縮がカギになるが、実績断然で今回も負けるわけにはいかない。
■フェブランシェ(牝5、大井・藤田輝信厩舎)
JRAでは3勝クラス止まりだったが、南関東に移籍すると、適性もフィットしたのか才能開花。暮れの東京シンデレラマイルを5馬身差で圧勝して重賞初制覇を飾ると、続くクイーン賞でも勝ち馬から0.5秒差に健闘した。前走のしらさぎ賞は相手関係にも恵まれたが、レース史上最速(浦和1400mの開催に限る)となる1分24秒9の好タイムで逃げ切り。マイルで小回りなら、古巣相手でも差はない。
■アンモシエラ(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)
昨春はブルーバードCを勝ち、京浜盃、羽田盃で2着、東京ダービーで3着とダート三冠路線でも存在感。秋初戦のマリーンCは4着に崩れたが、JBCレディスCは鞍上の好判断も光り、3歳にして早くもJpnIタイトルをつかんだ。その後もクイーン賞で2着。フェブラリーSは相手も強く16着に敗れたが、エンプレス杯では3着とまずまずの走りを見せた。秋の連覇を目指して、まずは勢いに乗りたい。
ほかにも、重賞3勝の実績馬ライオットガール(牝5、栗東・中村直也厩舎)、初タイトルを狙うネバーモア(牝4、栗東・宮本博厩舎)などが出走を予定している。