◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(8日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー7…
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(8日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)
2週前のダブルス戦「ダウ選手権」後に一時帰国を挟んだ他の日本人ツアーメンバーと違い、畑岡奈紗は拠点を置くフロリダ州オーランドへ戻った。オープンウィークの調整に刺激を加えてくれたのが、米男子下部コーンフェリーツアーで奮闘中の平田憲聖。主戦場の試合がない週で、同じオーランドに家がある小平智のもとを訪れていた平田とラウンドをする機会があった。
初対面だったプロゴルファー同士の“真剣勝負”は、あいにくの雨で打ち切りとなってしまったが収穫もあった様子。昨季国内ツアーで4勝を挙げて賞金王争いを演じ、下部ツアーでポイントランク15位とPGAツアー昇格を狙う立場の24歳について「やっぱりショートゲームがすごくうまい」とうなる。
パッティングの課題と向き合う日々が続く畑岡にとって、技術的な会話を直接交わさなくても、ちょっとしたSNSの投稿がヒントになったりすることも。「『あんまり(パターのクラブ)パスを考えた時がない』とも言っていて。転がりだけを意識して、あんまり形を気にしすぎるのも良くないんだなって」。新たにできたつながりから、考え方の引き出しが増えた。
開幕から4月中旬までトップ20を外すことがなかったシーズンはメジャー初戦「シェブロン選手権」で52位となって以降、不完全燃焼が続いている。12人の日本勢で最多6度目の出場となるエビアンでは2年前に最終日最終組を回って3位に入った。直前にペブルビーチGLで開催された「全米女子オープン」でも最終日最終組をプレーした好調のシーズンと比べても、「スイングの感触はいまの方がいい」と言い切れる。
本大会で求められる傾斜地からグリーンを狙うショットは、取り組む課題とも重なる部分だ。「そのライに対して、細かく考えて難しいことをやろうとしていた。できないことはできないことと割り切って、セーフティにグリーンに乗せていけばいい。(無茶をして)変な攻め方をすると、ダボもあり得るコースなので、獲れるところと、守るところを割り切ってやっていかないと」。2週後の「ISPS Handa スコットランド女子オープン」はスキップするため、「AIG女子オープン(全英女子)」(31日~/ウェールズ・ロイヤルポースコール)とのメジャー2連戦でシーズン後半戦が幕を開ける。(フランス・エビアン/亀山泰宏)