【レアル・マドリードvsボルシア・ドルトムント 7月5日】■アディショナルタイムに「試合が動いた」 ニュージャージーのメ…
【レアル・マドリードvsボルシア・ドルトムント 7月5日】
■アディショナルタイムに「試合が動いた」
ニュージャージーのメットライフ・スタジアム。
キックオフの16時、ピッチ全面に日が当たっている。
ほぼ真上からの照りつける太陽に、カメラとレンズは異常な熱を発していた。こんなに熱くなったらカメラが動かなくなってしまうのではないかと不安になった。
10分、マドリードはアルダ・ギュレルのゴール前へのクロスに、ゴンサロ・ガルシアがジャンプして右足で合わせて先制。今大会4ゴール目で現時点で得点王だ。
2点目も早かった。20分、トレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスに、フラン・ガルシアが左足で巧みに合わせた。
これで試合は終わってしまった、と多くの人が思っただろう。
マドリードは消耗を嫌ったのか、その後、試合は膠着した。
後半、キリアン・エムバペやルカ・モドリッチがピッチに入ってきたが、試合が動いたのは、アディショナルタイムに入ってからだった。
■「クレイジーな10分間だった」
93分、マクシミリアン・バイアーが1点を返した。1点差は何が起こるか分からない。
94分、絶対エースのキリアン・エムバぺがアルダ・ギュレルのクロスにジャンピングボレーで豪快に合わせて3-1。さすがにこれで終わりだろう、と思った。
だが、ペナルティエリア内でディーン・ハンセンがセール・ギラシを引き倒してしまい、レッドカードが出される。98分、そのPKを決められて3-2。
時間はほとんどない。
ラストプレーとなったマルセル・ザビッツァーのシュートはゴールの左隅に飛んできた。
守護神ティボー・クルトワが横に飛んでタッチして、押さえ込んだ。
レフェリーはボールを抱えて試合終了の笛を吹いた。
「クレイジーな10分間だった」と、シャビ・アロンソ監督はホッとしたように語った。
ニコ・コヴァッチ監督率いるドルトムントの無敗記録は、11でストップした。
マドリードは準決勝でパリ・サンジェルマンと対戦する。