本拠地で今季初登板を迎えたダルビッシュ。怪我を乗り越えてようやくメジャーのマウンドに戻った。(C)Getty Image…

本拠地で今季初登板を迎えたダルビッシュ。怪我を乗り越えてようやくメジャーのマウンドに戻った。(C)Getty Images
目に見える“結果”は手にできなかったが、再起を図っていく上で重要な一歩をダルビッシュ有(パドレス)が踏み出した。
現地時間7月7日、パドレスのダルビッシュ有が、本拠地サンディエゴでのダイヤモンドバックス戦に先発登板。今季初マウンドは3回2/3(63球)を投げ、被安打3、2失点、5奪三振、4四死球で降板となった。
右肘炎症などで今季は開幕前から負傷者リスト(IL)入りし、出遅れていた大ベテランがようやく帰ってきた。ホームのファンに大歓声に迎えられた初回は、1番のコービン・キャロルを縦に割れるようなカーブで空振り三振に斬ると、2番のヘラルド・ペルドモは95.8マイル(約154.2キロ)の4シームで遊ゴロに打ち取る。そしてラストバッターとなった3番のルルデス・グリエルはスプリットで空振り三振に仕留めた。
丁寧にボールを投げ分け、上々の立ち上がりを見せたダルビッシュだったが、1点を先制してもらった直後の2回以降に攻め込まれる。
2回は先頭の4番ジョシュ・ネイラーに四球を与えて初めて走者を背負うと、続く5番エウヘニオ・スアレスに三塁線を破る適時二塁打を浴びて同点。その後は危なげなく抑えきったものの、回が変わった3回にキャロルに右中間への二塁打を打たれると、1死三塁からグリエルに決勝の左前適時打を打たれた。
4回は1死無塁から8番のアレク・トーマスに四球を与え、続くブレイズ・アレクサンダーをスイーパーで空振り三振に斬ったところで想定していた60~75球程度の球数に達したために降板。2失点を喫したが、要所で三振を奪う投球を披露したベテランに球場からは万雷の拍手が向けられた。
まだまだギアを上げていていく過程にある。実際、この日は4四死球と制球は乱れ、計63球と球数を要した。それでも最速95.9マイル(約154.3キロ)を叩き出した4シームをはじめとする“七色の変化球”は切れ味抜群。ダイヤモンドバックス打線に対する空振り率(39%)もまずまずの数値を残した。
期待を持たせる内容でカムバックしたダルビッシュには、地元メディアも賛辞を寄せる。国内外のあらゆる野球情報を発信している『MLB Trade Rumors』は「ダルビッシュが調子を戻すまでには、あと1、2試合かかるのは不思議ではない。だが、彼ほどの先発投手を戦線に戻すことはパドレスにとって当然大きなプラスとなる」と指摘。ディラン・シーズやマイケル・キングといった核となる投手陣が不安定な状況下で、38歳が復帰する意味を説いている。
打倒・ドジャースを掲げ、地区優勝とポストシーズン進出を追うパドレス。そんなチームにあってダルビッシュがいかに復調を遂げるかは、シーズン後半戦に待つ正念場を左右するトピックとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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