◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前情報◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)…

1997年に優勝した小林浩美(Andrew Redington Allsport/Getty Images)

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前情報◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)

今季女子メジャー第4戦「アムンディ エビアン選手権」が10日(木)に開幕する。1994年に欧州女子ツアーのメジャー大会として始まり、2000年から米女子ツアーとの共催競技になってグレードアップ。13年には米メジャー昇格を果たした。これまで日本人選手が数多くのプレーしてきたエビアンでの華々しい足跡を振り返る。

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当時の優勝トロフィーはこんなに小さかった(Andrew Redington Allsport/Getty Images)

1997年、小林浩美(現・日本女子プロゴルフ協会会長)が日本勢として初めて大会の頂点に立った。当時34歳。国内ツアー9勝、90年から参戦した米ツアーでも93年「JALビッグアップルクラシック」「ミネソタLPGAクラシック」とすでに2勝をマークしていた。

ローラ・デービース(イングランド)が2連覇中と強さを誇っていた大会で初日から60台(パー72)を並べ、首位と2打差4位→2打差2位→1打差2位と好位置をキープして最終日へ。首位を走るアリソン・ニコラス、小林と3打差で3位のジョアン・モーリーというイングランド勢2人との最終組で2ボギー先行から巻き返した。

7番(パー5)で最初のバーディ、折り返しの9番(パー5)ではイーグルを奪取。バックナインでも上がり3ホールで最終18番(パー5)を含む2バーディを加える「69」で通算14アンダー。3位に6打差をつける“二人旅”となったニコラスとのプレーオフに持ち込んだ。

プレーオフ1ホール目でニコラスを破り、優勝賞金6万3750ポンドを獲得。欧州での日本人優勝は1976年の米ツアー「コルゲート欧州女子オープン」の樋口久子、米欧共催の84年「全英女子オープン」と欧州単独の90年「ルフトハンザ ドイツ女子オープン」を制した岡本綾子に続く3人目の快挙だった。