<2025年全国高校野球選手権群馬大会:高崎商大付5―3前橋東>◇7日◇1回戦◇高崎城南球場 前橋東は、昨夏ベスト8まで…

<2025年全国高校野球選手権群馬大会:高崎商大付5―3前橋東>◇7日◇1回戦◇高崎城南球場

 前橋東は、昨夏ベスト8まで進出して前橋商に3対6で敗れた。この春も県大会初戦で西邑楽との乱戦を制した後、前橋商と対戦したが、返り討ちとなってしまった。近年、ある程度の実績は挙げているが、もう一つ上の壁がなかなか破られない。ただ、今年のチームは高草木 瑠海投手(3年)が県内でも注目される投手の一人ということで、中田祐貴監督としても、「いい流れに乗れば上位に食い込んでいけるのではないか」という思いもあった。

 スタンドも、そんな前橋東に期待して、平日にもかかわらず多くの在校生徒が詰めかけ、大いに盛り上がっていた。

 高崎商大付はこの春の県大会では高崎北、渋川青翠を下して3回戦に進出したが、昨夏と同じ相手の東農大二に敗れている。昨年と一昨年はシード校として夏の群馬大会に挑む立場だったが、いずれも初戦負け。そんなこともあって、渡辺賢監督としては、「シード校として夏に挑むというのは、かえって(力もないのに)受けてしまう形になってしまい、難しいと思いました。そういう意味では、今年はノーシードですから、ここから勢いをつけていけばいい」という思いだった。

 好投手と評判の高草木投手の攻略が、高崎商大付としてはポイントだったのだろうが、渡辺監督は「あまり事前情報は得ていなかったけれども、相手の打者を見てそこから考えて投げてくるタイプかなと思ったので、その術中にハマっていかないようにということは注意しました」という指示した。

 打っては5番に入っている高草木選手を走者がいる場面で2度、申告故意四球としている。「ああいう子は、チャンスの場面では打ちそうな雰囲気がありましたから」と言う判断だった。ただ、初回は、その後の6番紺野 雄太郎選手が二塁打を放ち、前橋東が2点先取した。

 それでも、高崎商大付も粘って食い下がっていき、3回に追いつき、その後リードされても7回にもう一度追いついた。そして、タイブレークとなった試合は、ともに4番からだった。「バントか打たせるか迷いましたが、一番気持ちの強い子なので打たせた」という渡辺 大夢選手(2年)はいい当たりだったが右飛。高崎商大付としては、流れを逃したと思ったところで5番・野口 空吾選手(3年)が左越二塁打して2人の走者を還した。

 そして、その裏、高崎商大付はリリーフして好投していた藤田投手を下げて、一塁を守っていた渡辺選手をマウンドに送り込んだ。2年生ながら「気持ちの強さ」を発揮して、内野飛球と併殺で切って取った。

 渡辺監督は、ロングリリーフとなった藤田投手を含めて、「どちらも2年生ですが、これは、自信となったと思います。次の試合は、3年生が意地を示してほしいと思う」という、次への展望も見据えていた。