ブリュワーズ打線に見事に捕まった山本。(C)Getty Images 爆発した相手打線を前に成す術はなかった。現地時間7…

ブリュワーズ打線に見事に捕まった山本。(C)Getty Images
爆発した相手打線を前に成す術はなかった。現地時間7月7日、ドジャースの山本由伸が敵地でのブリュワーズ戦に先発登板。初回を投げ切れずに5失点KOという屈辱的な降板を余儀なくされた。
【動画】高めに浮いた変化球を完全に粉砕される…山本由伸の被弾シーン
甘く入ったボールをことごとく痛打された。先頭のサル・フレリックに真ん中に入ったカーブを二塁打にされた山本は、続くウィリアム・コントレラスには制球が定まらずに四球。いきなり無死一、二塁のピンチを招いた。
それでも後続2人を打ち取って2死二、三塁にまで持ち込んだ背番号18だったが、5番アンドリュー・ボーンに高めに浮いた85.2マイル(約137.1キロ)のスライダーを完璧に捉えられ、左中間席に運ばれる先制3ランを被弾した。
さらに、安打と四球で走者を溜めた山本は8番ケイレブ・ダービンを遊ゴロに打ち取ったが、ムーキー・ベッツがまさかの悪送球。これで4点目を失うと、続く9番アンドリュー・モナステリオに適時打を許し、5失点目を献上。打者一巡の猛攻を前にペースを完全に乱し、ここで降板を告げられた。
メジャーデビュー戦となった昨年3月21日のパドレス戦(韓国・ソウル)で1回5失点KOを喫している山本だが、1回も持たずに降板するのは自己最短。まさにワーストの内容で登板を終える形となった。
試合前までリーグ3位の防御率2.51を誇っていた日本人エースが食らったまさかのKOには、米メディアも驚きを隠さない。日夜ドジャースの情報を発信している『Dodgers Nation』は「ヤマモトが苦戦の末に降板する驚きの展開だ」と銘打った速報を展開。「ヤマモトが1回を投げ切れなかった。彼はわずか2アウトしか取れず、5失点(自責点3)と、今回の遠征はドジャースにとって悪夢のような出来事とともにスタートを切った」と嘆いた。
プレーボールからわずか25分での降板劇。山本のショッキングな内容への衝撃は広まっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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