7月9日に開幕する第107回全国高等学校野球選手権埼玉大会。昨年は巨人ドラフト1位の石塚裕惺内野手(花咲徳栄)を中心に好…
7月9日に開幕する第107回全国高等学校野球選手権埼玉大会。昨年は巨人ドラフト1位の石塚裕惺内野手(花咲徳栄)を中心に好野手たちが話題の中心だったが、今年もその流れは継続しそうだ。夏の埼玉を盛り上げる逸材たちを紹介したい。
高卒プロが狙える5人の強打者たち
今年の埼玉には藤井 健翔内野手(浦和学院=3年)、垣内 凌外野手(浦和学院=3年)、櫻井 ユウヤ内野手(昌平=3年)、田島 蓮夢外野手(花咲徳栄=3年)、横田 蒼和内野手(山村学園=3年)と高卒プロ入りを狙える5人の野手がいる。そのうち田島以外の4人は春季大会終了時点で高卒プロ志望を明言した。
藤井はこの春の県大会でも3本塁打を放ち、広い県営大宮球場の上段にまで運んだ。高校通算本塁打は36本まで伸ばし、右中間へ鋭い打球を打つことができている。
垣内はこの春、急激に評価を高めた強打の外野手。浦和学院・森大監督は「4月から一気に打球の勢いが変わった」と語るように、県大会、関東大会での活躍を自信にした垣内はプロを志望。夏の活躍を目指す。
櫻井は春の県大会では初戦敗退。高校通算44本塁打を記録し、飛距離は素晴らしいものがある。夏までに確実性、課題の三塁守備を向上させたい。
田島はバットコントロールが抜群で、最も安打を期待できる左打者。春季大会では田島を視察するスカウトの姿もあった。春はヒジのケガにより思い通りのスローイングができなかった。もともと投手としてマウンドに登れば、140キロ中盤の速球を投げ込むほどの肩の強さがあるだけに、攻守ともにインパクトを残したい。
大型遊撃手・横田はスイング軌道に無駄がなく、高校通算20本塁打以上。ショートの守備でも俊敏な動きを見せる。遊撃手はスカウト受けするポジションで、攻守ともに活躍すれば、一気にドラフト上位になる可能性がある。

浦和実業の変則左腕は100%の状態で臨めるか
投手を見ていこう。まずは、センバツベスト4入りに大きく貢献した左腕・石戸 颯汰(浦和実=3年)が復調できるか。春季県大会はセンバツの激闘による疲労を考慮して、ベンチ外。この夏は2回勝ち進めば、浦和学院と対戦する可能性があり、石戸もチームも100%の状態で投げられるための調整を行っている。
優勝候補・浦和学院は左腕・岡部 修弥、144キロ右腕・吉井 蓮太郎の両投手がキーマン。岡部は130キロ後半の速球、鋭く落ちるチェンジアップで翻弄する。吉井は140キロ台の速球で押して、切れのあるスライダーで打たせて取る投球を見せる。
プロ注目では、190センチの大型右腕・東川 一真投手(昌平=3年)、144キロ右腕・吉川 翔馬投手(浦和麗明=3年)が夏の飛躍を目指す。145キロ右腕・窪田 竣介投手(昌平=3年)は県内一の速球投手で、リリーフで登場した時は常時140キロ中盤の速球を投げ込んでおり、東川以上の平均球速を誇る。県内の強豪では窪田を警戒する声も多い。
春準優勝の叡明は143キロ右腕の田口 遼平投手(3年)、130キロ後半ながら伸びのある速球を投げ込む増渕 隼人投手(3年)の2枚看板で勝負する。田口は広角に打てる打撃技術にも必見。投打で牽引する逸材だ。
名将の次男、公立校に現れた好左腕など下級生にも逸材がずらり
下級生では、投打ともに楽しみな選手が揃う。140キロ近い速球を投げ込む黒川 凌大投手(花咲徳栄=2年)は、来年の埼玉を代表する好投手に育つ可能性がある。大久保 美槻投手(熊谷商=2年)は巨人の井上 温大投手のようなフォームから130キロ前半の速球、スライダーで勝負する本格派左腕。投手作りに定評のある熊谷商の新井 茂監督も素質の高さを評価する。打撃もよく、投打ともに注目だ。
2年連続出場を狙う花咲徳栄は下級生に逸材が揃い、岩井 隆監督の次男・虹太郎内野手の守備範囲の広さは県内屈指。バットコントロールもよく、チャンスメーカーとして活躍する。佐伯 真聡捕手は抜群の強肩を披露し、走者を刺す。守備の要としてチームを牽引する。
畠山 明祈外野手(山村学園=2年)は横田とともに主軸を打つ左の強打者。守備範囲も広く、攻守ともにセンスが高い。