◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)練習日の1日(火)のこと…

青木瀬令奈が試していた白いベンタス4S

◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)

練習日の1日(火)のこと。打撃レンジのいちばん左端、青木瀬令奈の周りに人だかりができていた。ダンロップ(住友ゴム工業)とフジクラ(藤倉コンポジット)のスタッフが彼女を囲み、何やらシャフトをテストしている模様。バッグの横に立てかかっていた白いシャフトのラベルを見ると「VENTUS」の文字。ん? ベンタスに白色なんてあったかな。ハイブリッド用のシャフト? いや、シャフトの先にはゼクシオのスリーブが付いているから、ドライバーのシャフトっぽい。手に取って見ると、なんと「40S」の文字が。40グラム台? 軽量のベンタス? ベンタスで40グラム台ってありなの?

もう頭の中にいろんな「?」マークが広がったので、ひとしきり球を打った後の青木本人にその背景などを聞いてみることにした。「今のシャフト(赤ベンタス)に不満はないんですけど、何かいいシャフトはないかテストをしていたところです。フジクラの方が提案してくれて、元々アメリカにしかなかったというものを取り寄せてくれたんです」と青木は、“白ベン”が挿さったドライバーを持って話す。「打ち出しを上げてスピン量を抑えたいというのは、永遠のテーマ。しっかりしたシャフトの中で、ちょっと球を上げてくれるものを探しています。フェアウェイウッドのシャフトもそろそろ移行していきたいですしね」。青木のフェアウェイウッドのシャフトはUST マミヤの「アッタスクール」、約10年前に登場したモデルだ。

ドライバーに白いベンタス

試した白いベンタスに関しては、「40g台なのでやはりヘッドスピードが上がった感じはあります。(赤ベンタスと)球の高さは変わりませんでしたが振りやすかったです。ちょっと鋭い余韻を感じます」と一定の評価。スピンが若干抑えられたのもプラスに働いているようだ。「現状の組み合わせだと平均2300回転(/分)ぐらいで、ちょっと多い時は2000台後半にいってしまう。理想は2000回転ちょっとで、どちらかというとドロップ気味がいい。そのへん、白ベンはスピンを抑えやすい感じがあります」。さらに青木は0.5インチ、チップカットしてもらって、よりしっかり目な味付けにしている。

フジクラのツアーレップによれば、白ベンは24ベンタスの軽量バージョン。中でも少し先が走るモデルで、振りやすく球を上げられるシャフトとのことだ。とはいえ、ベンタスの名がつくのだからハリはあり、しっかり目の中での味付けの話だろう。赤ベンを使ってきて、ちょっときつくなってきた人にはちょうどいいのだろうか。

白といっても、少しクリームがかった白色。昔スピーダーでこんな色あったような…。日本では数量限定で6月に発売したばかり。フレックスはS以外にRとR2があるようだ。(横浜市旭区/服部謙二郎)

ヘッドスピードが上がった 新しいシャフトは常にチェックしている