<2025年全国高校野球選手権東東京都大会:学習院11―5目黒学院>◇6日◇1回戦◇明治神宮野球場 一昨日に開幕した今年…
<2025年全国高校野球選手権東東京都大会:学習院11―5目黒学院>◇6日◇1回戦◇明治神宮野球場
一昨日に開幕した今年の東西東京大会。日曜日のこの日は、神宮球場では朝8時半から3試合が組まれていた。その第一試合には学習院と目黒学院が出場した。
学習院は左胸に「G」の文字のイニシャルのみのワンポイントの伝統のユニフォーム。今春の都大会は、ブロック予選で都立のくせ者・紅葉川に競り勝ち、神宮球場のおひざ元と言ってもいい青山を下しての進出だったが、都大会初戦で明星にサヨナラ負けを喫してしまった。
学習院の正式名称は学習院高等科。選手のほとんどは中等科からの進学者だが、それぞれの学年で欠員のあったときのみ、高等科から外部入学制を募集している。その数はおおよそ1学年30人前後。今年のチームには20人中1人だけ内部進学ではない選手がいるという。
日々の練習は、大学キャンパス内の東都大学野球3部リーグ戦の公式会場となっている専用球場を15時30分から18時までは使用できるという。滝澤拓也監督は、「生徒たちは当たり前に思っているかもしれないけれども、東東京の中で校舎に隣接している大学の公式戦会場で、移動時間もなしですぐに練習ができるというのはとても恵まれていることだと言っています」と選手たちに伝えている。とはいうものの、土日には大学の試合日程が入っていることがほとんどなので、週末の練習試合は遠征で他校へ出かけていかざるを得ない。
ラグビーの強豪でもあり、花園の常連校でもある目黒学院。春季大会はブロック予選の初戦で広尾に敗れて、都大会進出を逃している。そこからの立て直しで挑んだこの夏の舞台だ。グラウンド環境には恵まれていないので、日々の練習は、どうしても個人練習中心になってしまうという。
試合は初回に5番中家 悠太選手(2年)のタイムリーで先制した学習院が、3回にも一死二、三塁から7番乕渓(とらたに)有選手(3年)の中越二塁打などでリードを広げて主導権を握っていく。
そして、5対1のまま9回を迎えて、学習院は打者10人で6点を奪うが、その裏に目黒学院も粘りを見せ、打者一巡で4点を返した。結果的に11対5で学習院が勝利したが、目黒学院の3年生6人の思いは結実したと言ってもいいかもしれない。ただ、秋の新チームは1、2年生で7人しかいないという状況になってしまい、大会参加は連合チームとなっていきそうだ。