7月5日にヨドコウ桜スタジアムで行われた大阪ダービーは、ガンバ大阪が1−0でセレッソ大阪を下した。その“珍しい形”での…

 7月5日にヨドコウ桜スタジアムで行われた大阪ダービーは、ガンバ大阪が1−0でセレッソ大阪を下した。その“珍しい形”での決勝点が話題となった。

 立ち上がりから意地と意地がぶつかり合った白熱のダービー。中盤で激しくボールを奪い合いながら、両チームともにスピードのある攻撃を仕掛け、何度も決定機を作り出したが、ともに“あと一歩”のところでゴールならず。前半を0−0で折り返すと、試合はそのまま後半25分まで進んだ。

 そこに気まぐれな“神様”がいた。G大阪の右サイドからのコーナーキック。ファーサイドに入れたクロスの跳ね返りが、再びキッカーの満田誠の元へ。ボールを収めた満田は、今度はグラウンダーでマイナスのクロスを入れると、ネタ・ラヴィが下がりながら腰をひねり、ダイレクトで鋭いシュートを放ってゴールネットを揺らした。

 このゴールに笑顔を見せて喜ぶネタ・ラヴィだったが、DF中谷進之介は、右サイドバックの半田陸を抱き寄せながら指さし、「こいつだ!」とアピール。スロー映像で振り返ると、ネタ・ラヴィのシュートが、避けようとした半田の背中に当たり、コースが変わってのゴールインだった。

■「ネタ・ラヴィと半田の背中で勝った」

 試合終了時まではネタ・ラヴィのゴールとされていたが、公式記録では半田のゴールと訂正となり、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。

「よーし!!ラヴィからの半田の背中!!」
「ネタぁぁぁぁぁ!!!!半田の背中??」
「半田陸の背中神!!」
「半分、いや3分の2、いや4分の3はラヴィさんのゴールだと思うぞ!」
「ネタ・ラヴィと半田の背中で勝った」

 結果的にこの得点が決勝点となり、G大阪が開幕戦で敗れた借りを返す形でのダービー勝利を手にした。改めてゴールシーンを映像で振り返ると、半田の背中にボールが当たらなければ枠外だったように見える。通常、「神様に背を向ける」ことは御法度だが、この日は背中を向けたことで勝利の神様がほほ笑むことになったようだ。

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