(6日、第107回全国高校野球選手権長野大会1回戦 小諸商8―4篠ノ井) 心がけているのは「常にフルスイング」。小諸商…

 (6日、第107回全国高校野球選手権長野大会1回戦 小諸商8―4篠ノ井)

 心がけているのは「常にフルスイング」。小諸商の先頭打者・丸山輝斗(きらと)(3年)が一回、変化球を振り抜いた。中越え二塁打。そこから始まった連打で先制のホームを踏み、雄たけびを上げた。

 丸山はチームの「スーパーポジティブリーダー」。雰囲気が重たいときに、とにかく明るく声をかけて盛り上げるのが仕事だ。昨夏、監督にその役をやりたいと申し出て、任命された。

 だが、秋にその仕事を降ろされた。「ちょっとネガティブになっちゃって」。腰を痛め、コルセット生活が3カ月間続いたころのことだった。

 その間、筋トレに励んだ。筋力アップで体重は13キロ増えた。今年2月に回復すると気持ちも上向き、スーパーポジティブリーダーに復帰した。

 七回には、あと数十センチで本塁打というフェンス直撃の三塁打を放った。「本当はホームランを打ちたかったんですけど」。次も元気なフルスイングで、柵越えを狙う。(菅沼遼)