(6日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 市川8―0神戸商) 神戸商の佐藤月咲(つかさ)主将はチーム唯一の3…

 (6日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 市川8―0神戸商)

 神戸商の佐藤月咲(つかさ)主将はチーム唯一の3年生で「精神的な支柱」だ。

 入学時には同級生が複数いたが、その年の秋には1人になり、上級生と合わせて9人に。翌年春の大会はけが人が出て、連合チームで臨んだ。

 その後、新入生が多く入った。今では部員が25人になったが、佐藤主将は誰よりも早く練習に来て、グラウンド整備やボールの準備をしてきた。

 この日、チームは何度も走者を出しながら、あと一本が出ずコールド負け。佐藤主将が最後の打者になった。「つらいこともあったが、後輩や先生が気遣ってくれた」と感謝を口にした。

 上村昌大監督は「下級生からは割れんばかりの大声援があった。佐藤主将の人間性をあらわしている」とねぎらった。(天野剛志)