(6日、第107回全国高校野球選手権茨城大会1回戦、水戸一1―3鉾田一) 苦手としていた変化球が、この試合の「武器」と…

 (6日、第107回全国高校野球選手権茨城大会1回戦、水戸一1―3鉾田一)

 苦手としていた変化球が、この試合の「武器」となった。諦めない気持ちで投げ続けた姿勢が、最後の試合で生きた。

 1―1で迎えた八回裏の鉾田一の攻撃。マウンドの水戸一のエース古宮寛之(3年)はふくらはぎに痛みを感じ、休憩を取ったが、その後も直球の制球が定まらない。痛打され、勝ち越しを許した。でも、考えを変えてスライダー主体の配球に切り替えて投げきり、九回の反撃を信じた。

 茨城県牛久市出身。「効率よい練習」で甲子園をめざすため、自宅から遠い水戸一の野球部の門をたたいた。

 最速140キロ。昨秋からエースを任されたが、今春の県大会で常総学院に0―11で敗れ、直球で押すだけでは勝てないことを実感。苦手だった変化球の習熟を目標に掲げて、投げ込みを重ねた。

 この日は五回から登板。「スライダーの制球はよかったが……。チームを勝たせる投手になりたい」。次なる目標を見つけた。(後藤隆之)