多彩な攻めでDeNA打線をねじ伏せたデュプランティエ。(C)産経新聞社 ふたたびの熱投に虎党たちは沸いている。7月5日、…

多彩な攻めでDeNA打線をねじ伏せたデュプランティエ。(C)産経新聞社

 ふたたびの熱投に虎党たちは沸いている。7月5日、阪神のジョン・デュプランティエは、敵地でのDeNA戦に先発登板。2奪三振をマークした初回から危なげなく投げ進め、相手打線を圧倒。自身2度目の完封を収め、今季5勝目をマークした。

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 尊敬する“相棒”と見ごとにゲームメイクした。この日も「配球の天才」と語る坂本誠志郎とバッテリーを組んだデュプランティエは、被安打はわずか3本とDeNA打線を寄せ付けず。球数が増えていく中でも無四球で付け入る隙を与えなかった。

 9三振を奪ったこの日の快投で、25イニング連続無失点としたデュプランティエ。その活躍ぶりは阪神の助っ人史においても稀有だ。シーズン2完封以上は、13年と14年に3完封したランディ・メッセンジャー以来の快挙。来日1年目で2完封以上した例はさらに少なく、2002年のトレイ・ムーア以来23年ぶりで、右腕に限れば、1987年のマット・キーオ以来、実に38年ぶりとなる。

 大物助っ人に肩を並べ、球界を席巻する活躍を見せている。相手打者が差し込まれる4シームと、大きく縦に割れるナックルカーブを軸にNPBの巧打者たちを翻弄する30歳には、野球ファンたちも小さくない衝撃を受けている。DeNA戦後のXでは「メジャーに抜かれても文句は言えない」「いい意味で想定外すぎた」「阪神のスカウティングって優秀」「ブルペンを休ませる超優良助っ人」といった賛辞が相次いだ。

 ここから覇権奪回を目論むチームとしても正念場を迎える。暑さも増す中で、ローテーションの核となるほどギアが上がってきたデュプランティエの存在は頼もしいかぎりである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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