(5日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会1回戦 神戸高塚17―6夢前・播磨福崎) エースとして、主将としての意地だ…

 (5日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会1回戦 神戸高塚17―6夢前・播磨福崎)

 エースとして、主将としての意地だった。

 夢前・播磨福崎の橋本優真主将(3年)は7点を追う四回、チャンスで打席に入った。「僕のせいで点を取られた。打って取り返す」。高めの直球に狙いを定め、センター前にはじき返した。この日2本目の適時打に、チームは沸いた。

 主将でエースで5番打者。一回にも先取点となる適時打を放った。ただ、投手としては「真っすぐの制球が定まらなかった」。三回までに12失点した。

 チームは五回コールドで敗れた。橋本主将は「合同チームとして一緒に練習する時間が取れないなど、苦しい時期もあった。それでも、このチームでやりきれて悔いはない」と、表情は晴れやかだった。(原晟也)