「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は予選勝者のジャージー・ヤノビッチ(ポーランド)との激戦を7-5、…

「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は予選勝者のジャージー・ヤノビッチ(ポーランド)との激戦を7-5、7-6(5)で制し、「ATPファイナルズ」初出場に一歩近づいた。2013年の同大会の覇者であるディミトロフは、9本のサービスエースを奪い、ファーストサーブでもわずか5ポイントしか落とさず、スウェーデンでの4年ぶりのタイトル獲得に向けて前進した。とATP公式は報じている。

「第1セットか第2セットでは、ほんの数ポイント差になることは分かっていた。ヤノビッチはとても才能がある選手で、とくにインドアではすごい。彼は信じられないぐらい良いサーブを打ってきたので、僕はリターンを返すのにかなり苦労した。ただ、自分がネガティブになったりポイントを失うわけにもいかなかったから、1つ1つのゲームでポジティブでいて、気持ちを高め続けて、集中するしかなかった。」とディミトロフは語った。この試合の結果、両者の対戦成績は2勝2敗になった。

ディミトロフは今年「ブリスベン国際」、「ガランティ・コザ ソフィア・オープン」、「ウェスタン&サザン・オープン」で優勝しており、現在レース・トゥ・ロンドンのランキングで3,455ポイントを獲得し6位につけている。3,535ポイントで5位につけるマリン・チリッチ(クロアチア)に続いて「ATPファイナルズ」の出場権獲得を目指しているところだ。ディミトロフは、自身のキャリアで初めて1シーズン4つのタイトル獲得を目指している。「ATPファイナルズ」の出場権獲得を目指している選手で今週試合に出場している選手の中では、ディミトロフはランキングの最上位だ。

スコアだけを見ると2人の間にはほとんど差がないように見えるが、ディミトロフは第1セットの主導権を握り、自身のサービスゲームではわずか3点しか許さず、その後ブレイクを奪い、ヤノビッチにリターンゲームの主導権を握らせることなく第1セットを制した。第2セットはさらに激しさを増し、ヤノビッチは絶えずディミトロフのリターンミスを誘い、ブレイクポイントはわずか1回しか与えなかった。ただ、ヤノビッチは、この試合2回しかなかったブレークポイントをゲームカウント1-1の時点で迎えたものの、ブレークを奪うことはできなかった。ディミトロフは、タイブレークで1-2になった際この試合唯一のリードを許したが、その後3回目のマッチポイントで勝利をおさめた。

トップシードで出場しているこの大会で、ディミトロフが自身初の年間4タイトルと「ATPファイナルズ」出場のチャンスをつかめるか注目だ。(テニスデイリー編集部)※写真は激戦を突破したディミトロフ(「上海ロレックス・マスターズ」の時もの)

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)