(5日、第107回全国高校野球選手権長野大会1回戦 松商学園6―0地球環境) 「開幕試合だから、インパクトを残そう」。…

 (5日、第107回全国高校野球選手権長野大会1回戦 松商学園6―0地球環境)

 「開幕試合だから、インパクトを残そう」。松商学園のエース左腕・加藤高慎(たかのり)(3年)は試合前、捕手の木内壱晴(いっせい)(3年)と話し合った。そして「まっすぐで攻める」と決めた。

 一回から、糸を引くような直球が低めに決まる。「持ち味のノビとキレを出せた」。7回を毎回の11奪三振で、被安打はゼロ。五回までは一人の走者も許さないパーフェクトな投球だった。「勢いをつける投球ができたと思う」と笑顔で振り返った。

 全国選手権の出場37回は、北海道の北海(40回)に次いで全国で2番目に多い。そのチームがこの春は地区予選で敗退。今大会はノーシードの挑戦者だ。

 松宗勝監督は「5、6月にチームが急成長した」と手応えを語る。選手たちとは「松商で始まり、松商で終わる大会にしよう」と誓い合った。4年ぶりの甲子園を目指し、伝統校が好スタートを切った。(菅沼遼)