(5日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会1回戦 佐賀農9―3唐津南) 「ワクワクと緊張、どちらもあったが、緊張の方…
(5日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会1回戦 佐賀農9―3唐津南)
「ワクワクと緊張、どちらもあったが、緊張の方が強かった」。唐津南の左腕、持丸仁哉投手(3年)は、開幕試合の真っさらなマウンドへ。佐賀農の先頭打者に右前安打されると、10球で先取点を許した。
「もっとテンポ良く投げられる投手。苦しかった」と前田征宏監督。実は6月中旬、体育の授業で右肩を痛めていた。「自分のフォームができなくて」と明かした。
元々は上手投げだったが、腰の動きがサイドスローに向いていると言われ中学3年の頃、横手に変えたという。唐津南で、腰を大きくひねる独特のフォームを完成させた。春の県大会は8強入りした。
七回はバント処理をミスして勝ち越された。「自分が暴投(記録は失策)を投げてしまって……」。涙が止まらなかった。
8人の3年生で先発は3人。「レギュラーは少なかったが、ベンチで声をかけてもらい頑張れた」と仲間に感謝した。(森田博志)