中日は松山に代わるクローザーに誰を立てるのか(C)産経新聞社 泣きっ面に蜂とはこのことを言うのか。 中日は7月4日、松山…

中日は松山に代わるクローザーに誰を立てるのか(C)産経新聞社
泣きっ面に蜂とはこのことを言うのか。
中日は7月4日、松山晋也の登録を抹消。球団は「上肢のコンディション不良」が理由と発表した。現状では程度のほどは分からないが、12球団トップの28セーブを記録する守護神の故障は一大事だ。このことを知った竜党からは驚きと落胆の声が溢れている。
チームは6月28日から5連敗を喫し、借金は今季ワーストの「9」まで膨らんでいる。そこに追い打ちをかけるような背番号90の離脱。ブルペン陣は再編を余儀なくされる。本稿では松山のこれまでを振り返りつつ、代役クローザー候補を挙げていきたい。
■抑え転向1年目から好成績
まずは簡単に松山のこれまでをまとめておこう。
八戸学院大から2022年育成ドラフト1位で中日に入団。150キロ超の速球を武器に、1年目の交流戦期間中に支配下登録。以降はリリーフ一筋でステップアップし、昨季は最優秀中継ぎ(43ホールドポイント)を獲得。ライデル・マルティネス(巨人)が抜けた今季からはクローザーを務めている。
クローザー転向後は、速球の勢いはそのままに、フォークの精度と与四球率の低さに磨きがかかった。7月3日時点で31回2/3を投げて44三振を奪い、与えた四球はわずか6つ。優れた投手を表す指標「K/BB」は7.33と、極めて優秀な数値を記録している。
これだけの質を誇る内容に加え、「ガンギマリ」と言われる激しい表情から繰り出す投球で多くのプロ野球好きの心を鷲掴み。オールスターの抑え部門でファン投票1位に輝き、転向1年目からR・マルティネスに勝つという快挙を成し遂げた。
さらに、来春のWBCのメンバー入りも有力視されており、ここでの故障発覚は中日だけでなく、侍ジャパン首脳陣にとっても気掛かりだろう。
■代役筆頭は清水達也か
ただ、ペナントレースは続いていく。まだ半分近くの試合が残っている。7月31日に迫った支配下登録期限に向けて緊急補強やトレードが検討されるだろうが、まずは現有戦力から代役クローザーを立てる必要がある。
筆頭は清水達也になる。これまでは松山の前、8回を担当しており、昨季まで3年連続50試合以上登板と経験豊富。今季もリーグ2位の25HP、防御率0.91をマーク。抑えの経験はそこまで多くないが、150キロ超の速球とフォークの組み合わせは松山と一緒。遜色ない投球を見せてくれそうだ。
清水とともに勝ちパターンを期待されるのが橋本侑樹だ。左腕から繰り出す快速球と「死神の鎌」を称されるスライダーは、好調時は手がつけられない。課題の制球難も克服されており、直近はリード時の7回を任されることが多かった。シーズン通算の被打率が.153、WHIP(1イニングあたりの与四球+被安打)は0.85と、ともに松山を上回っている。
また、松山に代わって昇格したジュニオル・マルテにも奮起を期待したい。推定年俸1.9億円の大枚を叩いて獲得したリリーバーは、ここまで22試合登板で防御率2.66と、まずまずの数字。ただ、元々はクローザー候補として獲得しただけに、ここで真価を発揮してもらわないと来季以降の契約にも影響する。
正念場が訪れている中での守護神離脱は、正直ダメージが大きい。今は軽傷を祈りつつ、現状のメンバーでその穴を少しでも埋めていければと思う。
[文:尾張はじめ]
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