メジャーでも力負けしない打力を身に着けた鈴木。開幕からハイレベルなパフォーマンスを見せ続けている。(C)Getty Im…

メジャーでも力負けしない打力を身に着けた鈴木。開幕からハイレベルなパフォーマンスを見せ続けている。(C)Getty Images

 30歳の日本人スラッガーは本格開花の時を迎えている。カブスの鈴木誠也だ。

 意気込んで迎えたシカゴでのメジャーリーグキャリア3年目は、開幕からすこぶる調子がいい。現地時間7月3日に時点で打率こそ.261ながら、キャリアハイの23本塁打をマーク。さらに両リーグトップの73打点に加え、長打率.547、OPS.865とハイアベレージを記録し、カイル・タッカーやピート・クロウ=アームストロングら強打者が居並ぶ打線の核となっている。

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 今のペースを貫けば、キャリアハイとなる44.8本塁打と142.4打点に達する鈴木。まさに異次元と言える活躍を見せ続けているわけだが、その進化は指標の変化にも如実に表れている。とりわけ圧巻なのはパワー面だ。

 先述の本塁打や打点を叩き出すペースはもとより、繰り出すパワーにおいても今季の鈴木は一流の水準に達している。最高打球速度(116.2マイル=約187キロ)はメジャー上位15位にランクイン。さらに平均打球速度(92.8マイル=約149.3キロ)は21位とかなりの数値をマークしているのだ。

 また、長打率から打率を引き、打者の純然たるパワーを示す指標『ISO』も.289を記録。同指標は.200以上で「優秀」とされるだけに、鈴木の日本人離れしたパワーレベルを物語っていると言えよう。

 メジャー3年目で快進撃を続ける鈴木の成長は、カブス首脳陣も太鼓判を押す。現役時代にMLBで1208安打を叩き出した巧打者でもあったカブスのクレイグ・カウンセル監督は、米メディア『The Athletic』で「ゼイヤは本当に優れた攻撃力を持つ選手だ」と強調。そして、美しいスイングのメカニズムを称えた。

「セイヤのスイングは本当に素晴らしいんだ。本当にバランスの取れたスイングで、地面から力を効率的に引き出せる。あれなら小柄な人でもボールを強く打つことができる。それぐらいに良いメカニクスによって成り立っている。パワーと良いメカニクスが合わされば、ボールを強く打つことができるんだ」

 大谷翔平(ドジャース)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の規格外の活躍に目が集まりがちのメジャーリーグ。その中で淡々と高水準の数字を叩き出している鈴木のパフォーマンスからも目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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