◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン 2日目(4日)◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)桑木志帆…
◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン 2日目(4日)◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)
桑木志帆の目に、思い切りの良い同期のパッティングが映る。予選ラウンドを同組で回った佐久間朱莉は平均パット数「1.74」でツアー全体1位に立つ巧者。自分の抱えるグリーン上の悩みを解決するヒントになると思った。
6月は「全米女子オープン」(56位)と「全米女子プロ」(予選落ち)を含む、日米を2往復する4試合だった。グリーンの芝の違いに順応できず、タッチが乱れて打ち切れないパットが続いていた。そんな中、佐久間のストロークに光明を見る。「インパクトがしっかりしていて、ヘッドを加速させたまま打っていた。転がりも良くて、全部オーバーして入りそうな感じ。理想のパッティングだった」と参考になった。
早速取り入れてみると、ショートすることが増えていたグリーン上で変化があった。インスタートのこの日は3mを入れた13番(パー5)で最初のバーディ。16番(パー5)は4mを決めてパーセーブし、続く17番は10mの下りスライスラインを沈めてバーディを奪った。「(17番のパットは)打った瞬間に、良いパットだなっていう手応えがあった」と狙い通りの一打だった。
米メジャーでの学びが生きた面もある。2週前の全米女子プロでは、初日10オーバー「82」の大たたき。予選通過とはならなかったが、現地キャディとマネジメントを見直した2日目は「70」で回れた。難コースで得た経験をもとに、「ラフに入ったらしっかりマネジメントを立てて。安全なほうに、ケガがないように心がけていた」と安定したプレーにつなげた。
この日5バーディ、1ボギー「68」で、通算4アンダーの好位置。ツアー初勝利を挙げた昨年からの大会連覇に届く位置で週末を迎える。「今日は100点満点。ショットはまずまずなので、パターが入れば上で戦えると思う。明日も良いプレーができるように」。今シーズン初勝利をとらえたい。(横浜市旭区/合田拓斗)