米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸選手をデザインしたマンホールが、小学生時代に練習した岡山県備前市…
米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸選手をデザインしたマンホールが、小学生時代に練習した岡山県備前市伊部(いんべ)運動公園に設置された。
米大リーグ機構が日本人選手と母親が日本国籍を持つラーズ・ヌートバー選手(セントルイス・カージナルス)ら12人のゆかりの地に設置した。
山本選手のマンホールカバーは直径63センチ、鋳鉄製で、神奈川県鎌倉市在住のアーティストJUN OSONさんがデザインした。虹のように大きな弧を描く持ち球「レインボーカーブ」からタイトルは「虹を投げる男」で、投球フォームの背景に七色の虹を描いている。設置場所の銘板のQRコードをスマートフォンで読み込むとアプリが起動。その場でカメラをマンホールに向けると山本選手のショート動画が見られる。
6月25日には現地で長崎信行市長と山本選手の後援会長の大饗(おおあえ)利秀さんがマンホールカバーを披露した。大饗さんは山本選手が学童軟式チーム「伊部パワフルズ」に入団したときの監督。「6年間汗を流したこのグラウンドが今の活躍の礎になった」と述べた。
小学生の頃の山本選手は「小さくて真っ黒に日焼けした根っからの野球小僧。週3日の練習日以外もここに来て野球をしていた」。当時は捕手で「泣き虫」。ミスをしたり思う通りプレーできなかったりすると、木陰に入って泣いていたという。
長崎市長は「彼がプレーする原点となった場所を見に、多くの方が訪れてくれることを期待します」とあいさつした。(大野宏)