今回のtotoはJ1第23節の9試合と、J2第22節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析…

 今回のtotoはJ1第23節の9試合と、J2第22節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。

■「連勝中」FC東京の相手チーム

 少しこなれてきた感のあったJ1だが、再び混戦モードに突入している。上位争いは首位から3チームが勝点1差にひしめく、まさに大混戦となっている。

 4位の京都サンガF.C.も首位の鹿島アントラーズを勝点3差にとらえており、今節首位に立つ可能性がある。その上位戦線の様子を、まずは見ていきたい。

 鹿島と勝点で並んでいる2位の柏レイソルは、FC東京をホームに迎える。互いに前節を勝利して、気持ち良く迎える一戦だ。

 結果から先に言えば、柏が勝点3を積み重ねることになるはずだ。FC東京は連勝中だが、相手は横浜F・マリノス横浜FCと、ともに降格圏に沈んでいるチームだった。横浜FMに勝利するまでは、5試合連続で複数失点していた。

 一方の柏は、3試合連続で複数得点中。どうしても、信頼度は柏のほうが高くなる。ここは柏の勝利を予想するのが自然だろう。

 続いて、3位のヴィッセル神戸だ。こちらは湘南ベルマーレを迎え撃つ。

 相手は降格圏ではないものの、17位で残留争いをしているチームだ。だが、懸念がひとつある。ミッドウィークに行われた試合である。

 神戸は水曜日に、サンフレッチェ広島と未消化だったJ1第5節を戦った。勝利をしたものの、すでに梅雨明けしている近畿地方で、気温28.5度、湿度85パーセントのナイトゲームは選手たちの体にダメージを与えたはずだ。

 この湘南戦ですでに先週末の試合から先発を入れ替えており、今回も顔ぶれを変えてくるだろう。2試合連続のホームゲームではあるが、中2日での戦いが楽であるはずはない。湘南も序盤に上位を争っていたチームであり、ここはドロー決着を予想する。

■日本代表「初招集」の影響は?

 その神戸と水曜日に試合をした広島は5位につけているが、こちらも苦戦を予想する。

 今季初のJ1を戦っているファジアーノ岡山と対戦するが、簡単な相手ではないことは重々、承知だろう。今季初の顔合わせでは、0-1で敗れているからだ。

 調子も対照的である。前述のように広島は神戸に敗れて、前々節の名古屋グランパス戦に続いて黒星を重ねた。対する岡山は、前線節の相手は最下位の横浜FMだったが、前節は首位のアントラーズを相手のホームで叩いた。誇れる連勝である。

 岡山が今回戦うホームで力を発揮することは、すでに知られている。広島からは複数の選手が日本代表に選出されているが、経験豊富な荒木隼人らはまだしも、中村草太は年代別を含めても、初の代表招集。自身の気持ちだけではなく、周囲からの注目度など、これまで味わったことのない感覚による影響が心配でもある。広島には疲労もあり、岡山との勢いの相殺で、答えはドローと予想した。

 4位の京都は、監督交代後さらに調子を落とした感もあるアルビレックス新潟に難なく勝利するだろう。そうなると、優勝争いはさらに過熱していくが、首位交代が実現するかは鹿島アントラーズの結果次第である。

 記事の後半では、その鹿島の戦いを予想したい。

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