<健大高崎1-0浦和学院> 3日◇練習試合◇ 健大高崎グラウンド 今年のドラフト1位候補に挙がる石垣 元気投手(3年)…
<健大高崎1-0浦和学院> 3日◇練習試合◇ 健大高崎グラウンド
今年のドラフト1位候補に挙がる石垣 元気投手(3年)は3日の浦和学院戦に先発登板を果たし、2回無失点と大会へ向けて上々のし上がりだった。
ドラフト候補同士の対決ということもあり、12球団のスカウトが集結。さらに編成部長、スカウト部長など幹部クラスも視察する中で石垣は進化した姿を見せた。
試合前のブルペンで石垣が投球練習を行うと多くのスカウトが石垣の投球を凝視していた。そして試合が始まると、スカウトたちは一斉にスピードガンを向け、あるスカウトは動画を撮影し、チェックを行っていた。
自慢の剛速球は編集部のスピードガンで最遅が147キロで、最速153キロを2球計測。平均球速は149.5キロだった。ストレートで空振りを奪う場面もあり、ネット裏のスカウトたちも「ただ速いだけではなくていいね」と質の高さを評価していた。
ストレート以上に良かったのが140キロ前半のカットボール。ストレートに近い軌道で打者の手元で急激に曲がり、対応力が高い浦和学院打線も対応に苦労していた。石垣自身も手応えに感じている球種で、夏までに徹底的に磨いてきたという。ストレート、カットボールに加え、スライダー、フォーク、カーブの精度も高いものがあった。
ドラフト候補にとって幹部クラスの前でどれだけ爪痕を残せるかが大事だといわれている。全国トップクラスの強力打線を誇る浦和学院打線相手にしっかりと進化した姿を見せられたのは、収穫のある投球だった。夏でも快投が期待される。