【MLB】ドジャース 5-4 ホワイトソックス(7月2日・日本時間3日/ロサンゼルス)                 …

【MLB】ドジャース 5-4 ホワイトソックス(7月2日・日本時間3日/ロサンゼルス)                 

【映像】家族が喜び、涙…まるで映画のような“大記録達成”の瞬間

 ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場したホワイトソックス戦で6回、先発カーショーがキャプラを見逃し三振に仕留め、キャリア通算3000奪三振を達成。メジャー史上20人目の偉業に、ドジャースタジアムは大歓声に包まれた。

 節目の瞬間に、誰よりも喜びを爆発させていたのはスタンドの家族たち。カーショーの背番号「22」のユニフォームを着た子どもたちは歓喜に飛び跳ね、エレン夫人はこみ上げる感情を抑えるように手で口を覆い、涙ぐむような姿も見られた。スタジアムに詰めかけた観客だけでなく、長年支えてきた家族も、この日を心待ちにしていたに違いない。

 この日、カーショーの立ち上がりは決して楽なものではなかった。初回にいきなりタイムリーを浴びて先制を許すと、3回には2ランとタイムリーでさらに3点を失うなど、不穏な空気が漂っていた。それでもその3回、2ランを浴びた直後に迎えたバルガスを空振り三振に仕留め、2998個目の三振を積み上げると、5回にはソーサを同じく空振り三振に斬って取り2999個目。じわりじわりと偉業に近づいていた。

 そして迎えた6回、2死走者なし場面で打席にはキャプラ。カウント1-2からの4球目、外角へのスライダーで見逃し三振を奪い、ついに通算3000奪三振の大台に到達。スタジアムが総立ちとなるなか、実況が「まるで映画みたい」と表現した光景を、家族もまたしっかりと目に焼きつけた。

 2008年にドジャースでメジャーデビューして以来、18年間を同一球団で過ごしてきたカーショーは、これまでに2011年、2013年、2014年とサイ・ヤング賞を3度受賞し、2014年にはナ・リーグMVPにも輝いた名実ともに球界を代表する左腕。この日の試合では記録達成直後に交代となったが、試合はチームが土壇場で追いつき、最後はサヨナラで締めくくり。家族とともに積み上げた“3000の階段”に、最高の勝利が花を添えた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)