第107回全国高校野球選手権南北海道大会(朝日新聞社、北海道高野連主催)の抽選会が3日、北広島市のエスコンフィールド北…
第107回全国高校野球選手権南北海道大会(朝日新聞社、北海道高野連主催)の抽選会が3日、北広島市のエスコンフィールド北海道であり、参加16チームの組み合わせが決まった。
昨夏の優勝校・札幌日大は北海道栄と、昨秋の道大会準優勝の北海は立命館慶祥との顔合わせとなった。
大会は10日に札幌円山球場で開幕し、20日にエスコンフィールド北海道で決勝が行われる予定。
来夏の第108回大会から、南・北の地区大会を廃止して、トーナメントをそれぞれ一本化するため、地区大会を勝ち上がった各16チームが戦う現行方式では最後の大会となる。
■北海と立命館慶祥が屈指の好カード
Aゾーンは昨夏優勝校の札幌日大が軸になりそうだ。札幌日大は昨夏の南大会で打率6割超えの右打者窪田洋祐が故障から復調。北海道栄は地区大会で自責点0の2年生右腕日野伸一郎をもり立てたい。函館大有斗は地区を一人で投げ抜き、防御率1点台の好右腕・長谷川結斗が柱。3試合で計38得点と強力打線の札幌旭丘とぶつかる。
開幕戦の札幌大谷と札幌光星は、ともに投打にバランスが良く、実力が伯仲。春の選抜出場校の東海大札幌に逆転勝ちした北星大付の勢いと、春の全道で2試合連続延長を制した知内の粘りは、どちらが勝るか。
Bゾーンでは、春の王者・北海と立命館慶祥が1回戦屈指の好カード。2年ぶりの夏の甲子園を狙い複数の投手陣を整備してきた北海と、昨夏決勝のマウンドで救援し、涙をのんだ久松篤生の投手戦に期待したい。
21年ぶり出場の大麻は、室蘭地区の最激戦ブロックをノーシードから勝ち上がった駒大苫小牧と対戦。選手権5回出場の北照と、苫小牧中央は台風の目になれるか。(朽木誠一郎)
■宣誓は北星大付の若松七聖主将
南北海道大会の選手宣誓を引き当てたのは、北星大付の若松七聖主将(3年)だ。人前で話すのは得意ではなく、封筒を開けた瞬間は苦笑いしたが「引いたからにはやるしかない」。「すべての選手の思いを背負って宣誓する」と力強く語った。初戦は10日、知内と当たる。「ここまで来たらどんな相手でも変わらない。チームで戦い抜く」と意気込んだ。