大谷の二刀流再開は順調に進んでいるように見えるが…(C)Getty Images 先月より待望の「二刀流」を再開させたド…

大谷の二刀流再開は順調に進んでいるように見えるが…(C)Getty Images
先月より待望の「二刀流」を再開させたドジャースの大谷翔平。6月16日のパドレス戦での初登板以降、短いイニングながらも計3度にわたり先発マウンドを踏んでいる。また、打者ではこれまでと変わらずチームのリードオフマンを務めており、7月1日のホワイトソックス戦では今季第30号本塁打を記録。3試合ぶりのホームランで6-1の勝利に貢献した。
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ここまで大谷は期待通りに、投打それぞれで高いパフォーマンスを発揮し7月を迎えた。チームも地区首位を快走するなど、現在も危なげない戦いぶりで白星を積み上げている。だが米国内からは、ドジャースの好調が続く中で大谷の投打での起用に対し、異を唱える声も聞こえてきている。
現地メディア『FANSIDED』が7月1日、大谷の特集記事を配信。同サイトのマーク・パウエル記者が、「ショウヘイ・オオタニの“二刀流”は劣化の兆しが見え始めている」などと説いている。
パウエル氏は、大谷の6月の月間打率.265が開幕以降での月間打率で最も低い数字だったとして、投打同時出場の再開により「負担が明らかに増している」と指摘。
また、その他のスタッツはそれまでと変わらないものもあるとしながらも、「シーズンが進む中でこれほど才能ある選手の成績が下降線を描いているのは、決してポジティブなサインではない。投手復帰と同時に打撃成績が下がっているのは偶然ではない」と訴えている。
ドジャース首脳陣は、大谷が公式戦マウンドに復帰したものの、徐々にイニング数や球数を増やしていくという形をとっており現在も調整段階だと位置づけている。初登板以降、中5日で先発し、3度目の登板では復帰後初めて2イニングを投げた。今後も少しずつ、一試合の中で大谷がマウンドに登る時間は伸びていくことが予想される。
しかしパウエル氏は、投手としての疲労が打撃にもすでに影響を及ぼしていると見込み、「解決策としては、オオタニに今より多くの休養を与えることだ」と提言。加えて、「まだ7月であり、ナ・リーグ西地区では首位を独走している現状を踏まえれば、オオタニに無理をさせる理由はどこにもない」と見解を示している。
他にもパウエル氏は、大谷がドジャース入団の際に交わされた総額7億ドル(約1015億円)の契約額に対し、あくまでも「二刀流選手としての評価」であると指摘し、それ故に細心の注意を払うべきだとも主張する。
これからの季節は大谷のみならず、チーム全体の疲労も考慮しながらゲームを戦って行くことも重要となる。その中でシーズン後半戦に向け、背番号17の起用法には何かしらの変化がみられるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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