「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス2回戦で、第7シードの杉田祐一(三菱電機)がマルコス・バグダティス(キプロス)と対戦。杉田が6-3、3-6、6-2で勝利しベス…

「ストックホルム・オープン」(10月16日~10月22日/スウェーデン・ストックホルム/ハードコート)のシングルス2回戦で、第7シードの杉田祐一(三菱電機)がマルコス・バグダティス(キプロス)と対戦。杉田が6-3、3-6、6-2で勝利しベスト8を決めた。試合時間は1時間49分。

両者の対戦成績は杉田の1勝0敗。杉田がツアー初優勝を飾った今年の「アンタルヤ・オープン」の準決勝で対戦しており、セットカウント1-1となった最終セットでバグダティスがリタイアしていた。バグダティスは現在は世界ランキング91位だが、2006年にキャリアハイとなる8位を記録している実力のあるベテラン。杉田は1回戦で1セットを落とすも接戦の末デニス・イストミン(ウズベキスタン)に初勝利を飾っており、調子を上げた状態で2回戦に臨む。◇   ◇   ◇第1セット。杉田は自身のファーストサーブ、セカンドサーブともにしっかりとポイントを取りキープを重ねる。一方のバグダティスは度々サービスエースを奪うものの、サーブが安定しない。そんな不安定なバグダティスのサービスゲームを杉田が第4ゲームで破り3-1とすると、杉田は安定したプレーを続け、一度もピンチを迎えることなく6-3で第1セットを奪取する。このままストレートで破りたい杉田だが、元8位のベテランが立ちはだかる。ファーストサーブが入らなくなってきた杉田を攻め、第4ゲームをバグダティスがブレーク。しかし現37位の意地を見せ、杉田もすぐさまブレークバックに成功する。ここで勢いを取り戻したかった杉田だが、再度ブレークを許し3-5へ。そしてバグダティスのサービングフォーザセットを破れず第2セットは3-6で落とした。バグダティスは相変わらずファーストサービスの確率は低いものの、押し切られてしまった。迎えた最終セット。気を取り直したい杉田だが、第1ゲームをいきなりブレークされてしまう。しかし、続く第2ゲームでバグダティスはダブルフォルトを2つ犯してしまうなどさらにサーブが入らなくなり、そこを杉田が逃さずワンチャンスで追いつく。すると杉田は第6ゲームでもサーブの調子が悪いバグダティスからポイント先行すると、ここでもブレーク。遂に勝利に向けてリードすると第8ゲームでもこのセット3回目のブレークを果たし、ベスト8進出を決めた。勝利した杉田はベスト4進出をかけて、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)とヤン レナード・ストルフ(ドイツ)の勝者と対戦する。ランキング上ではデル ポトロが19位と優位で、杉田と戦う可能性が高い。もし実現すれば、見逃せない一戦になることは間違いない。(テニスデイリー編集部)※写真は「ストックホルム・オープン」でベスト8進出を決めた杉田祐一(楽天ジャパンオープンのときのもの)

(Photo by Matt Roberts/Getty Images)