◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン 事前(1日)◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)女子ツアー…
◇国内女子◇資生堂・JAL レディスオープン 事前(1日)◇戸塚CC西C(神奈川)◇6766yd(パー72)
女子ツアーで人気のアイアン用カーボンシャフト、藤倉コンポジット「MCI」が2代目として13年ぶりにリニューアルされた。初代が登場した頃は軽量スチール全盛時代。MCIの性能に女子プロが飛びつき、カーボンブームを起こしたモデルとして記憶している。それから10年以上も新作が出ていなかったのは、渋野日向子や西村優菜など長く使い続けているユーザーも多く、性能を変える必要がなかったことがメーカーの本音だろうか。
では、13年ぶりに改良が加えられた進化のポイントは何か? 同シャフトの特徴である金属とカーボンのハイブリッドは継続された一方、同社のウッドシャフトに搭載されている「DHX」というテクノロジーが盛り込まれた。縦・横・斜めにカーボン繊維が重ねられた上に、さらに違った角度のカーボンを重ねることでヘッド速度が上がるという触れ込みの新技術だ。
アイアンでどのような役割を果たすのかというと、「シャフト全体のまとまりが良くなります。どこかのポイントが極端にしなるというよりは、全体的にまとまってしなるイメージです」(同社担当)とのこと。具体的には「アイアンがストロングロフト化&低スピン化する中で、スピンを増やし、球の高さを出す狙いがあります。より、カーボンシャフトの良さを意識した形です」というのが、最大のポイントのようだ。
実際に、最新テクノロジーに対する選手の反応は上々。使用状況を確認すると、清本美波がスチールシャフトから新MCIにスイッチした。「球が簡単に上がって、スピンも入ってくれます。低スピンで球が止まらないのが課題だったんですが、それをシャフトで変えられたのはうれしいです。レギュラーツアーのコースのセッティングでも、このシャフトなら計算できるようになりました」と、清本にとって良い出合いだった。最初に80gを試したが、「70g台のほうが“ガツン”というミスが少なくて、止まり感がいい」ことで、最終的に70Rを選んだ。
過去にMCIを使っていた新垣比菜も、2代目MCI(80S)を「リゾートトラストレディス」から使用している。「振った感じとシャフトのしなり戻りが合います。しっかり感もあって、心地よく振った時にちょうどバチッとくる」と、試したすぐ翌週にシャフトを入れ替えた。なお、ヘッドも同じタイミングでテーラーメイド「P7CB」から「P790」に切り替えている。
石川明日香は「ニチレイレディス」開幕前に新MCIを試し、その週にいきなり投入。「ボールが上がりやすいのもそうですが、横の回転がかかりにくくなってねじりにくいのがいい。シャフトが全体的に走ってくれて、距離感を合わせたショットも打ちやすいです」と、当週に今季ベスト(29位タイ)の成績を残した。他にも篠原まりあがスイッチ(80R)したほか、横峯さくらも6番アイアンだけ装着(80S)している。
アイアンのシャフトはシーズン中になかなか替えられないものだが、これだけ選手がスイッチしているのは、やはりモノがいい証拠。2代目MCIが再びカーボンシャフトブームを起こせるか。この先の展開を見守っていきたい。(横浜市旭区/服部謙二郎)