◇米国男子ツアー◇ジョンディアクラシック 事前(1日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7289yd(パー71)星野陸…

星野陸也はフレッシュな状態で勝負の終盤戦に臨む

◇米国男子ツアー◇ジョンディアクラシック 事前(1日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7289yd(パー71)

星野陸也は前週「ロケットクラシック」が実に7週ぶりのトーナメント出場だった。5月「マートルビーチクラシック」を終えてからいったん日本に戻っていた。「出られそうな試合が、カナダしかなかったんです」。欧州ツアーから昇格1年目で、限定的な資格からのスタートしている立場。ここまで出場優先順位を上げられず、メジャーやシグニチャーイベント(昇格大会)が増える時期になおさら出場機会は減った。

低下していたヘッドスピードも徐々に

そんな中でもフィールド入りできそうだった「RBCカナディアンオープン」参戦を見送ったのは、自らの状態によるところが大きい。予選落ちを喫したマートルビーチクラシックでは、自らのデータを確認して目を疑った。「ヘッドスピードが、大学1年生の時くらいしか出ていなくて…」。球筋は悪くない。しかし、明らかに出力が足りていない。体重も5㎏近く減っていた。

昨季まで主戦場としていた欧州より何段階も手強いライバルたちがそろう全体のレベルの高さ。さまざまな国でプレーし、強い芝目への対応力は上がったと自負するパッティングも、PGAツアーは全体的なグリーンスピードがより速いという。パターだけ20本ほど入れたキャディバッグを抱えて会場に入ったこともあった。何より、昨年4月に気胸を発症して緊急搬送され、長期離脱した影響によるショットの感覚の変化と付き合う日々が昨季途中から続いている。

ルーキーは今週も初めてのコースと向き合う

「ゴルフが嫌いになりそうでした」。多くのものが積み重なり、ちょっとしたイライラでも看過できないストレスになってしまうプレーはメンタル的にもきつい。「ゴルフ人生を長く続けて、成績を出していくために1回リセットというか、調整し直そう、と」。もちろん、葛藤はあった。日本ツアー時代から試合を休むことへの抵抗を感じていた性格。「(カナダ1試合でも)超、苦渋の決断でした」。それだけの価値はあった。フィジカルコンディションは明らかに上向き、予選落ちした前週も心を乱される瞬間が減っていたという。

ポイントランク186位から浮上なるか

確かな変化に声を弾ませた後で「ただ、やっぱり成績を出さないと意味がないので」と表情を引き締めた。プレーオフシリーズまで残り5週となり、フェデックスカップポイントランキング186位と置かれた立場が厳しいことは分かっている。「なるべく自分に言い訳を作らないように。うまくいく時も、砕ける時も全力でやった方が、反省点も分かって次につながる」。休む勇気の先で見えた光明。あとはやるだけだ。(イリノイ州シルビス/亀山泰宏)