「体が前にいきすぎているなあ」。6月上旬。浜田商の原田泰拓監督は、3次元映像を見ながら、小川尋憧(じんどう)投手(3年…
「体が前にいきすぎているなあ」。6月上旬。浜田商の原田泰拓監督は、3次元映像を見ながら、小川尋憧(じんどう)投手(3年)にアドバイスを送った。
浜田商は4年前、教材として「光学式モーションキャプチャー」を導入した。関節など体の要所につけたマーカーを16台の赤外線カメラで読み取り、体の動きを3次元で映像化する。情報処理科の授業で動画制作などに活用されている。
この先端機器に目を付けたのが、今春からチームを率いる原田監督。学校側に貸してほしいと頼み込み、許可が出た。
この日が2回目の「3次元体験」となった小川投手は、無数のマーカーをつけた黒いスーツに身を包み、何度も撮影に臨んだ。「体重移動など通常の動画では分かりづらい部分がよく見えた。夏までに修正したい」
全方向からうまく赤外線が体のマーカーに当たるよう設定するのは、1年生部員たち。その一人、沖田大和さんは、初めて3次元化された映像を見た時、「まるでゲームみたい」と思ったという。チームの課題は打撃。「これを使えば、理想の打ち方に確実に近づけていける」と話す。
原田監督のモットーは「誰もが成長できる練習」だ。「口頭ではなかなか伝わらない部分が『見える化』されるのが大きい。グラウンドだけが練習の場ではありません」(堀田浩一)