◇米国女子◇ダウ選手権 最終日(29日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)古江彩佳は直近5試合…
◇米国女子◇ダウ選手権 最終日(29日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)
古江彩佳は直近5試合で3度の予選落ちを喫して今大会を迎えていた。昨季米ツアーで決勝ラウンドに進めなかったのは、このダブルス戦だけ。平均ストロークNo.1にも輝いた安定感抜群の25歳が苦しんでいた。
予選落ちしたのは大会スポンサーのみずほフィナンシャルグループ米国法人のブランドアンバサダーを務めている「みずほアメリカズ・オープン」、そして「全米女子オープン」と「KPMG全米女子プロ選手権」のメジャー2試合。いずれも間違いなく気合の入る舞台で、「やっぱり頑張りたいって気持ちから、力が入りすぎて悪かったのかな」。冷静に振り返ってみれば、肩の力が抜けていなかったと思い当たる節がある。特に全米女子プロでは、練習ラウンドで真っすぐ飛んでいたショットが本戦に入って乱れるシーンが増えた。
メンタル面への気付きと、アン・ナリン(韓国)とのペアで臨んだダブルス戦ならではのリラックスした雰囲気。テンポよく振った1Wできれいなドローボールを繰り出し、簡単そうにフェアウェイを捉えていく古江の姿が戻ってきた。「しっかり集中して、自信を持ちながら打てていたところはあると思います」とうなずく。
ペアのそれぞれがプレーしてホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボール方式で、ボギーなしの7バーディ「63」の締めくくり。前半の4バーディはいずれもアンが獲った。「ナリンに任せっきりだった」と笑いながら、後半の2個できっちり貢献。7個目の17番も、チャンスにつけていた状況でパートナーが先に決めたものだから評価できる。
通算13アンダー18位で終え、次戦はいよいよ「アムンディ エビアン選手権」(7月10日~/フランス・エビアンリゾートGC)。歓喜の涙を流したメジャー初タイトルから1年が経ち、連覇に挑むことになる。「頑張らないといけないっていうのもありますけど、それでも気持ちを楽にして臨めたら」。ゲームを楽しむという原点に立ち返り、納得のプレーも少なからずあった4日間の手応え。自らのゴルフの根幹をなすメンタリティを取り戻し、大好きなエビアンへ飛び立つ。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)