達は酷暑のベルーナドームで完投とタフネスぶりも注目された(C)産経新聞社 日本ハム高卒4年目右腕、達孝太が圧巻投球だ。 …

達は酷暑のベルーナドームで完投とタフネスぶりも注目された(C)産経新聞社

 日本ハム高卒4年目右腕、達孝太が圧巻投球だ。

 29日の西武戦(ベルーナドーム)に先発、9回4安打1失点、115球でプロ初完投。今季5勝目をマーク、22年のデビューから先発で6連勝は大谷翔平(ドジャース)が持つ球団記録を更新することになった。

【動画】ネクストメジャー右腕!日ハム達孝太がプロ初完投勝利を決めた瞬間

 蒸し暑いベルーナドームで懸命に腕を振った。

 27日には西武エースの今井達也が熱中症で途中降板となるなど、このところの暑さが話題となる中、21歳のスタミナは無尽蔵だった。

 2回に相手4番、タイラー・ネビンにソロを浴びるなど、この日はネビンに4安打と固め打ちされたが、ほかの打者は完ぺきに封じた。

 194センチの長身を生かした角度ある直球、フォーク、スライダーとコンビネーションも冴え、好調西武打線に仕事をさせなかった。

 自己最多タイの8奪三振。お立ち台では「もう少し点を取ってほしかったですけど…。何とか1点でしのげた」とファンを笑わせることも忘れなかった。念願としていた完投勝利、交流戦の巨人戦の好投に続き、球界に本格派右腕としてその名が知られ始めた。

 高卒4年目シーズン、才能が開花しようとしている。オフには米国武者修行も敢行。自身の投球に磨きをかけてきた。

 育成には定評のある日本ハムが大事に育ててきた秘蔵っ子だ。

 高身長から伸びのある速球、変化球の制球力も冴えるということでファンの間からは「若きダルビッシュを彷彿とさせる」「ダルビッシュ味があるよな」とかつてチームに在籍したエースになぞらえる声も多く上がっている。

 日本ハムではこれで15完投目と骨太の強化方針が光るが、達もしっかりと存在感を示している。
 
 今秋には侍強化試合、来年は世界一連覇がかかる、再びのWBCが控える。ファンの間からは最近の快進撃もあり「マジで侍ジャパン入り、あるよ!」「伊藤、北山、達の3人は侍ジャパンに選ばれてほしい」とSNS上でも期待の声が続々と上がっている。

 パ・リーグ首位のチームも交流戦明け最初の西武戦をしっかり勝ち越し、V奪回を見据える。背番号16の投球シーンに今後も注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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