◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(29日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観…
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(29日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観客2521人)
接戦が続いたバックナインだったが、優勝できるチャンスは確かにあった。5月「パナソニックオープンレディース」に続く今季2勝目を目指した菅沼菜々は、5バーディ、4ボギー「71」で回って通算10アンダー2位。「本当に、もったいない」と振り返った。
通算12アンダー単独首位で迎えた後半、いきなり連続ボギーを叩いたが「もう1回気持ちを奮い立たせて」と悪い流れを断ち切ったはずだった。10番は2打目がバンカーにつかまり3オン2パットのボギー。11番もラフからの2打目がグリーン奥にこぼれ、アプローチで寄せたが短いパーパットが入らなかった。
ここで後続に並ばれたが、12番では10m超えのロングパットをねじ込みバーディ。気合を入れるように力強くガッツポーズを作ると、13番(パー3)はピンに絡めるショットで連続バーディを奪った。連続ボギーを帳消しにした直後、14番(パー5)でフェアウェイからの第2打を右のラフに入れ、3打目はグリーン奥へ。アプローチが寄らずにボギーを叩くと、16番のボギーで佐久間朱莉に逆転された。
16番を振り返ると、「うーん」と首をひねる。フェアウェイから打ったセカンドショットは、「カンペキだと思ったんですけど」と感触は悪くなかった。5Iと迷って握った6Iの第2打は、ランでグリーンをこぼれて奥のバンカーへ。「グリーンも硬くなってきていて。アドレナリンもあると思います。結果論でいえば7Iで良かったのかな」と振り返った。
“結果論”でいえば優勝には届かなかったが、「一生懸命やった結果。悔しいですけど、後悔はない」と力を出し切った結果と割り切れる。5月に2年ぶり優勝を挙げたときよりも、自分のゴルフに集中できていた自覚がある。「前回は、試合に全部出られるかどうかという状況ですごく緊張したけど、いまは自分の調子も良いので」。自信を持って戦えた4日間を終えて、悔しさと同時に充実感が残った。「手ごたえはある」と、今季2勝目は次にとっておく。(千葉県袖ケ浦市/谷口愛純)