【NASCAR】第17戦  The Great American Getaway 400(日本時間6月23日)/ポコノ・…

【NASCAR】第17戦  The Great American Getaway 400(日本時間6月23日)/ポコノ・レースウェイ

【映像】引き金となったクラッシュ→“怒りの行為”

 アメリカで人気ナンバーワンのレース、NASCAR(ナスカー)の第17戦がペンシルベニア州で開催された。途中、タイヤの消耗が引き金となってクラッシュしたドライバーによる怒りの行為が話題になっている。

 ステージ2が始まったばかりの55周目、「ターン3の出口から壁寄りを走るので、タイヤが厳しくなったり、バランスを失うとウォールにヒットしてしまう」と実況の増田隆生氏が話していた矢先だった。23号車のババ・ウォレスのマシンが、白煙を上げて失速していく姿が映し出される。

 前方のカメラに切り替わると、右フロントタイヤが大きく曲がってしまっており、もうレースを続行することは不可能のように見えた。そして次の瞬間、車内のバッバ・ウォレスの姿が映し出されると、ウォレスはヘルメットに繋がるコードのようなものを力任せに引っこ抜いた。

 解説の古賀琢麻氏によれば、これはラジオ無線のジャックで、「(ウォレス自身が)もうダメだと思って外しちゃいましたね。通常はまだ(チームと)喋らなきゃならないんですが」とのこと。今季、まだ思うような結果が出せていなかったウォレスの焦りと怒りが行動に出てしまったようだ。

 クラッシュの原因はタイヤが摩耗したこと。ウォレスのマシンはグリップを失い、コースのアウト側へ流されてウォールへ接触してしまった。まさに懸念されていたことで、チームメートのライリー・ハーブストも同じ原因でリタイアしている。ウォレス本人はもちろんのこと、チーム関係者も頭を抱えてしまったに違いない。

(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)